スギノマシンはこのほど、鏡面仕上げ工具「スパロール」シリーズに、高硬度材の加工に対応したマルチローラータイプの「スパロールSHX(通し穴用)/SBX(止まり穴用)」を追加し、発売を開始した。熱処理後の高硬度材に対し、高精 […]
トクピ製作所・森合 勇介取締役統括部長「高圧クーラントで利益を生み出す」【特集:メーカートップインタビュー】
工具寿命の延長とコスト削減

–今年注力することは。
切削工具の価格高騰や供給難を背景に、高圧クーラントによる工具寿命の延長を提案する。超硬工具は価格上昇が続いており、工具を長く使えることがユーザーのコスト削減につながると考えている。
–高圧クーラントで工具寿命が延びる仕組みは。
加工時に高温となる工具先端へクーラント液を高圧で噴射することで冷却効果が高まり、摩耗を抑制することで、工具寿命が延長する。SUS304を用いた実験では、切削速度を2倍に高めても工具摩耗は従来とほぼ同等という結果が出た。
他にも高圧クーラントを導入することで切りくずを細かく分断できるため、搬送時の詰まりやワークへの傷付きも抑制できる。ロボットによる無人運転では切りくずがトラブル要因となるケースも多く、自動化ラインの安定稼働にもつながる。
–拡販のための取り組みは。
当社では導入前にユーザーのワークを使ったテスト加工を実施し、工具の種類や切削条件を検証し、最適な加工条件を導き出す。高圧クーラントの装置だけでなく、生産性の向上や工具コストの削減といった付加価値までを含めた提案に力を入れている。
導入後も運用方法の改善や設備同士の連携、流体経路の見直しなどを支援するほか、ユーザー自身でメンテナンスできるようサポート体制を整えている。
–描く未来は。
「装置を売る会社」ではなく、「ユーザーの利益を生み出す会社」でありたい。近年は日本の技術が海外へ流出する傾向にあるが、工作機械メーカーと周辺機器メーカーが連携することで自動化や生産性の向上を進めて国内での競争力をさらに高められると考えている。
当社も高圧クーラント装置やポンプを通じ、競争力の向上を後押ししていきたい。日本のものづくりはまだまだ強くなれる。
日本産機新聞2026年8月20日号
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