2026年11月6日(金)

コハラが食品機械事業に参入 充填からパレタイズまでの自動機を開発

機械工具販売店のコハラ(静岡県焼津市、054・629・6226)は食品機械事業に参入する。子会社のエンジニアリング会社が充填機からシール封止までができる食品製造ラインを開発した。今後は同技術を生かし、食品だけでなく、医療や化粧品分野にも広げる。「将来は食品製造を視野に入れ、次の100年企業を目指す」(小原照光社長)考えだ。

開発した食品機械ライン

エンジニアリング子会社のナカジマテック(静岡県牧之原市、0548・23・6800)が容器の自動供給、アイスクリームなど「練り物」の充填、カップシール機、双腕ロボットによるパレタイジングまでの一連工程を自動化できる装置(写真)を開発。6月に開催した食品製造総合展「FOOMAJAPAN2026」で発表した。

充填機にはロードセルを内蔵し、充填と同時に計測ができる。「アイスクリームの充填量は容積が基本で、重量は別で計量する必要があった。この装置ではその工程を集約できる」(ナカジマテックの伊藤正基電気技師)。

また充填が多かったり、少なかったりする際に、人で微調整することが必要だったという。この作業を無くすために、最適な抽出量を自動で補正できるようにした。

小原社長は「今回はアイスクリーム用として開発したが、本社のある焼津市にはネギトロなど海鮮品の充填の需要が強い。食品の幅を広げていくとともに、将来は充填工程が多い医療や化粧品などにも広げたい」と話す。

コハラは2008年、自動車部品メーカー向けにエンジニアリングを手掛けるナカジマテックを買収。「機械工具販売だけでなく、エンジニアリングが欠かせないと判断した」(小原社長)。以降、電気や機械設計に長けた人材を増やし、自動化提案の幅を広げてきた。

食品機械事業参入について「22年に100周年を迎えた際、次の100年も継続できる企業になるには何が必要かと考えた。食品産業は時代が変わっても必要な産業。ロボットを使った人の手を介さない衛生的で安全な無人化のライン構築が主力になっていく。そうした分野の開発も強化していく」としている。

日本産機新聞2026年7月5日号

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