2026年2月16日(月)

京セラ センシングツール「VIMOA」を発表

切削加工を可視化・監視・分析

京セラは切削加工を可視化・監視・分析するセンシングソリューション「VIMOA(ヴィモア)」のサービス提供を始めた。独自のセンシングツールで加工中の微細な振動を高感度で計測・見える化し、切削加工の状態をリアルタイムで可視化・監視・分析する。センシングツールのレンタルサービスは今年9月から、加工監視AIによる量産ライン用稼働監視・不具合管理サービスは来春に開始する予定だ。

工具摩耗から異常の原因特定

開発の背景は、切削加工は加工中の様子を目視で確認できず、切削音や加工後の刃先状態で推測するため、勘やコツに頼る部分が多く、担当者の技能に左右されやすいという課題があった。 

そこでキーデバイスとなるセンシングツールを開発。バッテリー内蔵の外部取付式(無線)で、マグネットにより簡単取付が可能。様々な工作機械に後付けもでき、切削工具の振動、重心などリアルタイムで計測し、22・0kHzの高サンプリングレートによる高精度な分析で突発的なトラブルの原因特定を実現する。

今年9月にサービスを開始した『センシングツールプラン』はセンシングツールと専用無線LAN、交換用バッテリーなどをセットにした機器一式のレンタルサービス。「不具合の原因をピンポイントに分析したい」「エビデンスベースの工程改善がしたい」「新規量産立ち上げにおけるスムーズな条件出しがしたい」などのニーズに応え、手軽で使用できるプラン。利用期間14日間で料金は9万円(税抜き)。

また、来春にサービス開始を予定する『AIモニタリングプラン』は、センシングツールと加工監視AIを組み合わせ、量産ライン全体をモニタリングし、稼働状況の監視と不具合の一元管理を可能にしたパッケージ。センシングツールで計測したデータをAI搭載の産業用PCに収集・解析し、加工状態をリアルタイムでモニタリングする。

工作機械とも通信連携し、工程ごとの加工状況をリアルタイムで測定し、異常を即座に検知・管理できる。

取得データから切削工具の摩耗度をスコアリングし、基準値を超えるとアラートで異常を知らせることが可能。全工程の加工状態を常時監視することで、異常の原因特定にも効果を発揮。

日本産機新聞2025年9月20日号

[ ニュース ][ メーカー ][ 切削工具 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

【Innovation:AMR(自律走行搬送ロボット)】

変化に強い搬送で人手不足対策 人手不足や人件費高騰で自動化のニーズが高まる中、搬送作業を自律走行搬送ロボット(AMR)に任せる動きが進む。AMRは磁気テープやレールなどが不要なため、生産ラインの変更や多品種少量生産に柔軟 […]

旭ダイヤモンド工業 PCD小径工具を拡販

半導体、EVなど成長分野に訴求 旭ダイヤモンド工業は近年、小径PCD(多結晶ダイヤモンド)工具の提案を強化している。ラインアップはエンドミル、ドリル、リーマの3種類。半導体分野で使用される石英ガラスやセラミックスなどの脆 […]

2026トップ年頭語録【3】

大阪機械器具卸商協同組合 中山哲也理事長「不景気こそ次の備え」 景気が悪くなると多くの会社はどう経費を圧縮しようか、利益を出そうかと考える。首をすくめ余計な動きをしないようにする。 けれど景気が良くなるとすくめていた首を […]

トピックス

関連サイト