2025年5月9日(金)

注目8社の出展製品【特集:MEX金沢2025】

次世代技術がここに集結!

MEX金沢2025(5月25〜17日、石川県産業展示館)には、工作機械や切削工具、工作機器、測定機器など過去最多の275社・4団体が出展する。自動化や工程集約、微細精密、省エネ、環境改善などの最新技術が披露される。その中でも注目が集まる8社の出展製品を紹介する。

アルプスツール 小間番号  3-002

加工段取りの効率化を促進

主な出展製品

ARコレット、ナイスミルシリーズ(ドリルホルダー・タップホルダー・ナット)、ALPS CAPTO、AQTシステム、焼きバメ装置ISG1000‐208V。

特長・見どころ

ARコレットはCNC旋盤、マシニングセンタ等に装着する高精度で耐久性の高い、把握代1㎜のマルチコレット。ナイスミルシリーズは、ツーリングに最適なドリルホルダー・タップホルダー・ナット。ALPS CAPTOは、ポリゴン形状2面拘束カップリング。加工コストの低減、生産性の向上に貢献する。

櫛歯旋盤用ホルダーAQTは、システム簡単操作で正確な芯高調整が可能。サーモグリップ加熱冷却装置ISG1000‐208Vは、機能を絞って初めてでも使い易い、軽量・コンパクトなエントリーモデル。

エヌティーツール 小間番号  1-030

旋盤用ツーリングを多数展示

主な出展製品

複合旋盤用クーラント増圧ツール、CNC旋盤用ツーリングシリーズ(ハイドロベースホルダ、ハイドロチャック、クーラントバイトスリーブ、クイックチェンジシステム)など。

特長・見どころ

同社が注力する多種多様な旋盤用ツーリングを披露。NCツーリングで培った技術を旋盤の世界に持ち込み、今までにない加工課題の改善案を提案する。

例えば、「ワークへの切屑巻き付きを防止したい」、「刃物台の精度出しを簡単にしたい」、「サイドロックよりも高精度なホルダが欲しい」、「クーラントバイト使用時のクーラント漏れをなくしたい」、「工具交換時間を短縮したい」など、旋盤加工に関連する現場の課題解決に訴求する。

オーエスジー 小間番号 1-009

最適工具、加工技術を提案

主な出展製品

Aブランド製品(Aタップ、Aドリル、Aエンドミル、Aスレッドミル)、インデキサブルツール、硬脆材加工用工具「6C × OSG」、工具管理DX「MONOlithbox」(写真)など。

特長・見どころ

オーエスジーブースでは、加工コスト低減につながる最適工具、加工技術を提案する。

Aブランド、微細精密加工用工具、硬脆材加工用工具、環境に配慮した工具を展示する。

またブース内では、工具の発注・管理を手軽に自動化・省人化する工具管理DX「MONOlithbox」(モノリスボックス)のデモ実演も行う。

お客様に最適な加工を提案させて頂きますので、オーエスジーブースへお気軽にお越しください。

オークマ 小間番号 3-101

安全柵不要の自動化システム

主な出展製品

複合加工機+ビルトインロボット「MULTUS B250Ⅱ ARMROID」。

特長・見どころ

「MULTUS B250Ⅱ ARMROID」は、複合加工機の加工室内にロボットを設置し、安全柵が不要な省スペースの自動化システムを実現する。

シャフトやフランジといったワークに対応する。ガイダンス入力で誰でも簡単にロボットプログラムを作成可能。専門スキルが無くても、導入時の立ち上げや導入後の対象ワークの変更がシステムインテグレータなしで完結できる。

機械前面にあるワークストッカを移動すれば、単体機とロボット自動化セルを簡単に切り替えられ、工場の生産状況に合わせてフレキシブルに対応できる。

大昭和精機 小間番号  1-002

あらゆる加工をサポート

主な出展製品

メガチャック、SFハイドロチャック、ハイドロチャック、スマートダンパー CKボーリング、スクリュオンホルダ、アングルヘッド、バリ取り・面取りツール各種、ツールプリセッタほか。

特長・見どころ

小径から大径加工まで、マシニングセンタ、複合加工機、CNC旋盤で使用するツールホルダを各種一堂に展示する。

横形マシニングセンタにおける大型ワークの加工に最適な「スマートダンパー」(写真)は突き出しの長い加工でもびびりを抑え、快適な切削加工が行える。

他にバリ取り・面取りツール、高精度フライスカッタ、コンパクトセンサ、製造情報管理のファクトリーマネージャーまで幅広い製品群を取り揃える。

トクピ製作所 小間番号 3-008

切削・研削に超高圧クーラント

主な出展製品

超高圧クーラントユニット「HIPRECOシリーズ」。

特長・見どころ

最大30MPaの超高圧クーラントで効率的な切削・研削加工を提案。

切削加工では、クーラントを工具の刃先に直接噴射し、冷却効果を高めて工具寿命を延ばす。また、液圧により切屑の排出を助けるだけでなく、切屑を細かく分断し、工具への巻き付きを防ぐ。

研削加工では、砥石表面にクーラントを噴射し、切り屑や砥石の破片を効率的に除去することで、ダイヤドレス作業の工数を大幅に削減。従来の研削加工では目詰まりを防ぐため平均140個の加工ごとにダイヤドレス作業が必要のところ、超高圧クーラントでは、最大2000個の加工まで(同社調べ)目詰まりせず、長時間の安定した高精度加工が可能となる。

冨士精密 小間番号 3-060

ベアリング用ゆるみ止めナットなど展示

主な出展製品

単品部品で組付け可能なベアリング用ゆるみ止めナット「FINE U‐NUT」、ゆるみ止めナット「U‐NUT」など。

特長・見どころ

あらゆる産業機械の「動力」を生み出すベアリング用ゆるみ止めナット「FINE U‐NUT」を中心に紹介。フリクションリング(特殊ばね)のゆるみ止め性能により単品部品で組付けが可能。従来必要とされたシャフトのキー溝加工や歯付き座金も不要で、部品管理・作業手順・事前加工の煩雑さを解消し、トータルコストの削減に貢献する。

ブース内では「FINE U‐NUT」の回転耐久試験の実演を行うほか、バリエーションが豊富なプリベリングトルクタイプのゆるみ止めナット「U‐NUT」も併せて展示する。

ブラザー工業 小間番号 4-017

新製品の100本マガジンやパレチェン披露

主な出展製品

U500Xd2‐100T+PC‐1(100本マガジン搭載モデルとパレットチェンジャー)、W1000Xd2、M200Xd1‐5AXなど。

特長・見どころ

新開発の100本マガジン「100T」搭載モデルとパレットチェンジャー「PC‐1」を展示。独自の機構でタレットマガジンに28本、左右工具ストッカに各36本の工具収納できる100本マガジンとパレットチェンジャーを組み合わせ、多品種小ロット生産に対応。省スペース設計で、パレットの治具搭載サイズは幅200×奥行き200×高さ200㎜、パレット最大40枚収納でき、多品種小ロット生産で段取り工数の大幅な削減に貢献。重切削向けのW1000Xd2や複合加工機M200Xd1‐5AXのデモ加工も実施する。

日本産機新聞 2025年5月5日号

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