2026年10月11日(日)

軽量、高剛性の新素材開発 − 牧野フライス製作所ら4社−

生産性高め、環境負荷減

 牧野フライス製作所はこのほど、鋳物メーカーらと共同で、軽量で剛性の高い新素材を開発した。工作機械の可動構造部に採用し、高速化や消費電力の削減など機械の高性能化につなげる。

 新素材「ATHIUM(アシウム)」は、田島軽金属(埼玉県羽生市)、ヒノデホールディングス(福岡市博多区)、日之出水道機器(同)の4社で共同開発した。工作機械で広く使われている、ねずみ鋳鉄より6割軽く、同等の剛性を確保した。

 軽量化の利点は多い。可動構造部が軽くなることで、俊敏な動きが可能になるほか、稼働時の衝撃軽減にもつながる。また、ボールねじ、モータなどのイナーシャ(慣性の力)を5割削減でき、生産性で従来比85%向上し、消費電力など環境負荷を45%減らせる。

 アシウムを採用した機械は2021年度内に発売する計画。素材価格は高くなるが、設計の見直しなどにより、機械のコストを吸収するという。

 牧野フライスはアシウムを機械に採用することで、高性能化につなげるが、同社の井上真一社長は「機械だけでなく、高速移動体など幅広い分野に適用できる」と話す。ヒノデホールディングスの木塚勝典取締役常務執行役員も「まずはロボットや半導体装置メーカーなどの分野に提案していきたい」と適用領域を広げる考えだ。

日本産機新聞 2021年1月20日

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