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特別対談 「生産財の物流・システム最前線」③
中山 哲也社長(トラスコ中山)✖️奥山 淑英社長(サンコーインダストリー)
機械工具業界でも物流やITシステムを活かした様々なサービスの提供が重要になっている。ねじのサンコーインダストリーと機械工具全般を扱うトラスコ中山は、取扱商品は異なるものの業界でも屈指の「物流・IT巧者」だ。サンコーインダストリーの奥山淑英社長とトラスコ中山の中山哲也社長に、現在の取り組みや、物流・ITシステムの進化により提供できるサービスについて語ってもらった。
利便性向上に終わりなし
AI活用・需要予測・データ分析
経営者には「旬」がある
中山 ところで、奥山社長のところでは手形取引はありますか。
奧山 まだあります。無くすメリットは感じるのですが…。
中山 進めるべきですね。(現金化に伴う手間で)営業が大変だという話になりますが、現金化を進めても「御社は来なくていい」と言われることのない、必要とされる会社をつくるほうがもっと大変。また現金化は絶対に社長が若いうちにすべきです。10年経てば「面倒だからやめよう」となってしまいます。
奥山 なぜですか。
中山 現金化を通じて感じたのが、経営者には「旬」があるということです。私は40歳で手形全廃を始めました。60歳を超えた今だと「面倒だからやめよう」と言ってしまう気がします。「やろう」と思ったことはやれる時にやらないと。キャリアを重ねたからこそできることもあれば、重ねないほうができることもある。
奥山 その方向で考えたいですね。
ネットとリアルの未来
司会 最後の質問になります。業界ではネット通販の伸びが顕著ですが、ネットとリアルの位置づけをどう考えていますか。
奥山 極論すれば画面がネットなだけで、それ以外はリアルにモノが動いていると思うんです。だから分けることにあまり意味はないと感じています。情報収集はネットが便利ですが、BtoBだとネットは商品が探しにくい。多くのユーザーがシステムを導入しているので、大半の商品に自社コードを付けており、そのコードで商品を探せないことが多いからです。お客様の購買の仕組みの中で、ストレスなく商品を探せる状況が提供できれば、お客様も当社から買って下さる。それが実現できれば、昔言っていた「卸商社をお客様の倉庫代わりにしてください」ということの現代版が可能になると思います。その上で、お客様ごとの趣味嗜好に合わせた画面が出せるとか、商品の並べ方などの提案の部分で、ネットとリアルの競合は起きると思いますね。
司会 中山社長はいかがでしょう。
中山 どちらに偏るということではなく、ネットだけもあれば、リアルで続ける企業もあると思います。それぞれが知恵を絞りながら、ユーザー様から見てどちらが便利に商品を買えるのかという競争の連続が続いていくのではないでしょうか。我々としては、ネットでもリアルでも満足頂けるサービスを持たなくてはいけないと考えています。
司会 ユーザー直送もその流れですか。
中山 そうですね。それに応えられる体制を構築しているところです。ネットで頼めば明日届くのに、販売店様に頼むと明後日になるという状況が起きてくる可能性もある。そうなると、販売店様からもユーザー直送のニーズが増えてくるのではないかと思うので、リアルのお客様にも対応できるように進めているところです。
ネットに限らず、世の中がせっかちになっていっているように思います。なので、この3年から5年は「在庫50万点」、「ユーザー直送」、「1年365日受発注体制」など、数値より能力目標を大事にしようと思っています。その能力を持てれば、結果的に3000億円ぐらいの売上高になると思う。売上や利益など数字だけで突っ走るとろくなこともないでしょうしね。
司会 本日はどうもありがとうございました。
–了–
日本産機新聞 2020年5月20日
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