国内の製造業は人工知能(AI)普及によるデータセンターの需要拡大、造船業界の復活、航空宇宙・防衛産業など需要が沸き起こる一方、イラン情勢や中国との経済摩擦による原材料の高騰、供給不足など課題も浮き彫りになり、日本の製造業 […]
機械工具関連団体
2016年市場環境見通し
工作機械や工作機器、測定など機械工具業界に関連する団体の2016年の見通しが出そろった。温度差はあるものの、昨年と比べ微増か横ばいを見通す業界が多い。昨年は補助金や円安による製造業の回帰などの影響で、一昨年を上回る業界が大半。今年は中国の減速や、世界政情の不安などは懸念材料としてあるが、補助金や減税など政府の諸施策もあり、好調だった昨年と同レベル以上とみる業界が多い。
機械がけん引、切削・機器も増
日工会1兆5500億円
工作機械の2016年の受注額を1兆5500億円と強気に見通した。補助金などの好影響があった15年でも1兆4800億円だったが、日本工作機械工業会の花木義麿会長は「(1兆5500億円に)再挑戦したい」と意気込む。内需6000億円、外需1兆円弱を想定しているようだ。内需は機械年齢が高止まりしており、更新需要の継続を見込む。
切削は微増か、横ばい
切削工具を扱う日本機械工具工業会は16年見通しを発表していないが、15年度は4760億円と対前年比で4・5%増と予想。16年は、新年会などで工具メーカートップに聞くと「微増か横ばい」とする声が圧倒的。昨年も決して低い水準ではなかったため堅調を維持しそうだ。
工作機器は微増
日本工作機器工業会は15年度生産額見通しを1840億円(対前年度比4・5%増)とし、16年もそれを3・3%上回る1900億円としている。工作機械にけん引される形で工作機器も堅調とする見方が多い。
測定は好調を維持
測定も好調を維持する。日本精密測定機器工業会によると15年販売額は1020億円と9%増加し、16年も1070億円の5%増を見込む。1000億円を超えたのはリーマン前やバブル時だけなので、好調と言える水準で推移しそうだ。
ロボットは6・3%増
ロボット業界も伸長する。日本ロボット工業会によると16年の生産額は6300億円と前年比6%アップ。16年も6・3%増の6700億円を見込む。同工業会の津田純嗣会長は「個人的には7000億円を狙いたい」と話すなど上振れの期待も大きい。
鍛圧は補助金効果薄れ減
下方見通しを出したのは日本鍛圧機械工業会。15年の受注額は3・7%増の3400億円となったが、16年は3200億円とした。昨年大きかった補助金効果が薄れるためとの見方が強いが、それでも3000億円超を維持している。
日本産機新聞 平成28年(2016年)1月25日号
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