カーボンニュートラル実現に向けた動きが世界的に広がる中、製造現場でも省エネの重要性は増している。メーカーも電力使用量やCO2排出削減につながる製品の開発に力を入れる。オイルを使わないコンプレッサやエア漏れを可視化する製品 […]
フジ矢、花園工具を子会社化
販路拡大などシナジー
「ビクター」は継続
ペンチ・ニッパメーカーのフジ矢(大阪府東大阪市、072・963・0851)は、ユアサ商事の100%子会社で同業の花園工具(東大阪市)の全株式を10月1日、取得した。両社は商品展開や主力の販路、生産技術でそれぞれ特長を持つ。商品・販路の相互補完や技術交流により、販売強化や生産効率改善でシナジーを生む考え。
花園工具はフジ矢のグループ会社として事業活動を継続し、フジ矢の野﨑恭伸社長が代表取締役に就任。齋藤憲氏が引き続き取締役社長として、今後も花園工具の事業を指揮する。
両社はともにペンチ・ニッパメーカーだが、フジ矢はホームセンターや金物、花園工具は電材や管材が主な販路で、国内・海外における販売の強い地域も異なる。ペンチ・ニッパ以外の製品ではフジ矢は工具収納袋、花園工具は塩ビカッターやVA線ストリッパを手掛けており、ペンチ・ニッパの生産では刃付けなどで両社独自の技術を持つ。
フジ矢は花園工具のグループ化で、両社それぞれの強みを補完し合い、販売強化や生産効率改善、製品の品質向上、新商品開発につなげる。また、部品の共通化や、材料・資材の共同購買などにより、調達費の削減も図る。それぞれの強みを活かす為、「ビクター」ブランドも花園工具の事業活動も従来通り今後も継続する。
ペンチ・ニッパの国内生産は2014年で約44億円(全国作業工具競合組合統計)。国内メーカーは室本鉄工やツノダ、マルト長谷川工作所、スリーピークス技研などがあるが、今回の花園工具の買収でフジ矢グループはペンチ・ニッパでは国内最大規模になる。
日本産機新聞 平成27年(2015年)11月25日号
[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事
製造業の課題解決を後押し 10の専門展示会に1800社が集結 10の専門展示会で構成される「ものづくりワールド[東京]」は、機械や工具、ソフトウエアやシステムメーカーなど、製造業に関連するさまざまな企業が出展する。出展内 […]
ギアチェンジは必要 日本能率協会の2023年の調査によると「管理職を目指したくない」と答えた一般社員の比率は77・3%で、5年前と比べ、5%も上昇したという。一般社員から見ると管理職が「魅力的ではない」と映るようだ。 「 […]