2026年10月5日(月)

【連載企画:イノフィス、次なる戦略②】折原  大吾社長インタビュー
作業や業界に特化した製品開発

イノフィス(東京都新宿区)は今年8月、腰補助用装着型アシストスーツ「マッスルスーツ」の新しいモデル「GS-BACK」を発売した。既存モデルの「Every」に比べ、軽量で動きやすく、これまで以上に幅広い現場での活用が期待される。「マッスルスーツ」は2013年に実用化されてから改良を重ね、製品ラインアップを拡大しながら用途や導入現場を広げてきた。今後はどう進化、発展させていくのか。2回目は初回に続き、折原大吾社長に製品開発の方向性などを聞いた。(全3回)

折原  大吾社長

幅広い現場へ導入目指す

今年8月発売のGS‐BACK

「GS‐BACK」を発売した背景は。

既存モデルの「Every」は例えるなら、「スポーツカー」。空気圧を利用した人工筋肉によって、最大補助力25.5㎏fという大きな力と、滑らかな動きで人の動作をアシストする。また、補助力も可変できる。一方で、フレームが大きく、小回りが利きにくいため、物流の現場や製造業での入出庫作業など歩く・しゃがむといった動作が多い現場には不向きだった。こうした現場のニーズにも応えるために開発した。

特長は。

人工筋肉ではなく、ガススプリングを採用した。「Every」がパワフルかつ補助力を可変できるのに対し、ほどよい補助力でより軽く動きやすい、機動性を重視したモデルとなっている。

貴社製品の強みは。

すり合わせの技術だ。「マッスルスーツ」のような動力を必要としないパッシブ型はメカ駆動のため、モータなどを動力とするアクティブ型に比べ、各部品のすり合わせの技術が重要となる。当社は2000年から研究開発を進めてきており、製品づくりにおける多くのノウハウを持っている。これらにより、品質、性能、価格で競争力の高い製品を実現している。

「マッスルスーツ」の今後の方向性は。

製品ラインアップの拡大だ。現在は腰補助用の「Every」と「GS‐BACK」に加え、腕補助用の「GS‐ARM」の3つを揃える。腕補助モデルは海外でよく使われており、建設現場や自動車組立工場などに導入されている。今後はこうした幅広いニーズを満たすモデルだけでなく、作業や業界に特化した製品開発を進めていきたいと考えている。

なぜか。

装着型アシストスーツは装着時に不快感があると使用されにくくなってしまうため、着け心地が大事とされている。ただ、着け心地は動きや現場環境によって大きく変わる。特定の分野、作業にフォーカスした製品を開発することで、より多くの現場や業界で使ってもらえるようになる。

そうすることで、あらゆる人が働くことができる持続的な職場環境づくりにこれまで以上に貢献できると考えている。

日本産機新聞 2022年11月20日

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