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田野井製作所 田野井 義政会長に聞く
旭日単光章を受章
タップ・ダイスメーカー、田野井製作所(埼玉県白岡市、0480-31-7658)の会長である田野井義政氏が、令和4年春の叙勲で旭日単光章を受賞した。1987年から約25年に渡って社長を務め、先進的なものづくりで数々の特許製品を生み出し、会社や業界の発展に貢献してきた功績がたたえられた。これまでの振り返りや今後の目標などについて聞いた。

たのい・よしまさ
1947年生まれ、東京都出身。日本大学生産工学部卒業後、米・サンフランシスコ大学に留学し、72年田野井製作所に入社。87年社長、2013年会長。22年旭日単光章受賞。好きな言葉は「逆境は最大の教師」「明るく楽しく元気良く」。
世界の企業とつながりたい世界の企業とつながりたい
どんな点が評価されたと思うか。
プラザ合意後の円高、バブル崩壊、リーマン・ショックなどの困難を乗り越えて今日まで事業を継続してきたこと、これまでに多くの特許製品を世に出してきたことなどが評価されたのだと思う。また、2008年に経済産業省から「元気なモノ作り中小企業300社」に認定されたことも大きいのではないか。
社長時代を振り返って。
私が4代目として会社を引き継いだ当時は、プラザ合意で急激な円高が進み、日本の製造業全体が厳しい状況に置かれていた時代だった。当社も例外ではなく、売上を落とし、先行きへの不安が大きくなっていた。しかし、「ピンチはチャンス」と考え、独自開発したCNCねじ研削盤を導入し、これまでの標準品だけでなく、タップにドリルやリーマといった複数機能を持たせるなど様々な発想で新しい製品を生み出した。これが「オンリーワン製品」という当社の強みにつながっている。
常に心掛けていたことは。
一つは諦めないこと。経営者は願望と危機感の中、特に願望を持ち続け、粘りと執念が必要だと考えている。そのためには創業者精神をしっかりと学ぶことが大切だ。企業の根幹を変えてはいけない。
もう一つは社員の人間性の向上だ。やはり会社は人。人間性がなければ、人はついてこないし、会社も伸びない。コロナ禍前は毎月のように会食して、社員との交流を大事にしてきた。社員一人ひとりの存在価値を示し、家族のような会社を目指してきた。特に褒めることを意識している。
今の業界に思うこと。
作れば売れる時代は終わった。特に日本でものづくりを続けるには日本でしかできない付加価値の高いものを作らないといけなくなる。車の電動化に象徴されるように、これからの3~5年で日本の製造業は新しい構造に大きく変わっていくと思う。これはあらゆる企業にとってチャンスだ。発想力を持って、より高い価値のあるものを提供してくことが大事だ。
今後の目標は。
もっと世界の企業とつながりたい。そのために昨年、国際特許を扱う会社を設立した。当社で開発した技術を世界のメーカーに紹介し、使ってもらうことで、「TANOI」の名を世界に広げていきたい。
日本産機新聞 2022年7月5日
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