2025年11月28日(金)

冨士精密 新たな実験室を稼働

ナットなどテスト環境を強化

ゆるみ止めナットのメーカーである冨士精密(大阪府豊中市、06-6862-3112)はユーザーの課題解決やソリューション提案を図るため、ボルトやナットのゆるみ評価が行える実験室の設備強化を図り、締結に関する計測や材料強度試験など小物から大物まで試験内容の幅を広げ、デジタルによるデータの整理や管理ができる『新・実験室』の運用を始めた。

従来、ボルトやナットのゆるみ評価はNAS式高速ねじゆるみ試験機で行う。同社は2017年から試験機の大型化を進め、さらに、21年8月にはねじ締付け特性試験機2台を新規導入。ボルトやナットの締結に関する諸データを計測することで、VA提案や改善活動に活用でき、測定が可能なサイズはM3~M75まで対応できる。

また、デジタル式アムスラー引張試験機1台を新規導入。最大荷重50tまでの大型ワークに対応しており、材料強度試験などの実施幅を広げる。さらに、新規開発案件の試作製作時間短縮を図るため、3Dプリンタや簡易旋盤も新たに導入した。

同社では営業活動やホームページなどを通じて実験室の認知向上を図ると共に、実験室の名称変更も検討。今後はユーザーの要望に応じて設備の増強を進めるとしている。

日本産機新聞 2022年1月5日

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

帝国チャック 寺坂  創介社長インタビュー「創業100年の想い」

NC旋盤用チャック、研削盤のダイヤフラムチャック、マシニングセンタのシリンダ内蔵チャックなど最高の機能と品質を持ち併せた特殊仕様『デザインチャック』を手掛ける帝国チャック(大阪府八尾市)は創業100周年を迎えた。自動車を […]

マーポス 画像解析式ツールセッター「VTS」で工具の状態をもっと見える化

繰り返し精度0・2μmで測定 精密金型の加工では、サブミクロン単位の寸法精度が求められる。切削工具の摩耗や刃先状態のわずかな変化が品質に直結するため、工具状態の正確な把握は欠かせない。また近年は、半導体や光学部品、医療機 […]

NKE 小型・軽量×高把持力×省エネを実現する最新エアチャック

自動化ラインやロボット活用に貢献 搬送機器や自動化機器の設計・製造・販売を手掛けるNKE(京都市伏見区、075・924・0653)は業界初となる革新的な二つ爪角型平行エアチャック『UltraForceシリーズ(ウルトラフ […]

トピックス

関連サイト