2026年10月7日(水)

コロナ禍を突破口に ワンチームで変化に挑戦 -仕事考-

変化・変革・変身

コロナ禍によって、世界経済、国民生活が大きな影響を受けている。一方で、新たな芽生えが出ている。

感染予防などが好要因となって業績を向上した企業もあるが、悪影響を多くの企業が受けている。機械工具業界は、今は回復基調にあるものの、これから大きな影響を受けそうだ。飲食業界は、制限を受けながら生き残りに向けて頑張っている。旅行会社や交通機関も同様。耐え切れずに廃業した店が多々ある。企業においては、働き方改革が否応なく加速された。当社も、在宅勤務や時差出勤などを活用している。IT技術の進化がそれを可能にした。いわゆる動き出していたDXがコロナ禍によって加速された。おそらく、昨年(2020年)は、歴史的な転換期として記録されるだろう。しかし、嘆いてばかりいても始まらない。危機、いや転換期ほど「これを機に飛躍しよう」という負けん気を持ちたい。

私の周囲でも、すでに変化、変身をしている企業が増えている。新たな模索が始まっている。

少し前の出来事を思い出した。日本航空の破綻だ。コロナ禍で今回も大きな痛手を被っているだろう。戦後最大の倒産といわれた2010年、その再生を請け負ったのが京セラの稲盛和夫氏だった。稲盛氏は「売り上げを最大に。経費は最小に」と掲げ、再生を実現した。稲盛氏の再生スローガンは、次のようなものだったらしい。

  1. 全員で営業する。
  2. 新製品の開発を全力で行う。
  3. 原価を徹底的に下げる。
  4. 高い生産性を維持する。
  5. 良好な人間関係を築く。

このスローガンは、企業の規模を問わず、あらゆる業界・業種で通用するだろう。いずれの項目も、社長一人ではできない。社員全員が腹に落とし込んで取り組まなければならない。つらさも分け合えば半減するではないか。達成した時には喜びは倍以上になる。

コロナ禍という危機は、各企業に変化、変革、変身をする背中を押してくれたと言える。このスローガンを実践して、危機から再生したい。コロナ禍からの回復を焦るのではなく、これを契機に会社を作り変えていく歩みを着実に進めたい。カーボンニュートラルという新たな変化(チャンス)も待ち構えている。

日本産機新聞 2021年8月5日

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