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機械工具上場商社 −20年4-12月期決算−
マイナス幅は縮小
機械工具上場商社9社の2020年4‐12月期決算(トラスコ中山は1‐12月期、NaITOは3‐11月期)が、出そろった。新型コロナウイルス感染拡大の影響などで全社減収となったものの、半導体や5G関連需要が堅調に推移したほか、自動車産業でも生産の回復がみられ、20年4‐9月期に比べて減少幅は縮小した。自動車や電機などの上場企業では、21年3月期の業績見通しを上方修正する企業も少なくなく、今後の回復が期待される。
自動車で持ち直し続く −今後の回復に期待−
昨年は新型コロナウイルスの感染拡大などによって、大きな打撃を受けた製造業だったが、鉱工業生産指数は6月以降徐々に回復。自動車産業では生産回復の動きが見られたほか、半導体や5G関連産業が堅調に推移した。
こうした工場の稼働率の回復に伴い、設備投資も増加。新型コロナ感染拡大以降、落ち込みをみせていた工作機械だったが、10‐12月期の受注額は前年同期比4.1%増の2699億4800万円と前年を上回った。
工作機械の市況回復によって、機械工具商社の業績も回復傾向にある。フルサト工業の工作機械事業の受注額は、4‐9月が25%減だったのに対し、10‐12月は0.4%減と回復。機械・設備セグメントの売上高も前年同期比32.0%減の106億500万円となり、対前年減少幅も縮小した。山善の国内の機械事業部は、同38.2%減の422億1500万円、ユアサ商事の工業機械部門は同34.1%減の594億7100万円となった。
また、日本機械工具工業会の統計によると、切削工具の販売額も一時は前年比4割近く落ち込んでいたが、11月には前年同月比11.4%減の340億円5700万円まで回復。NaITOの切削工具売上高は、138億2300万円と前年同期に比べて19.8%減少だったが、23.9%減の4‐9月期に比べ、マイナス幅は縮小した。また、Cominixの切削工具事業も前年同期比15.8%減の94億3700万円となった。
通期見通しでは、山善が売上高を4200億円から4300億円に上方修正した。また、12月決算のトラスコ中山は、21年12月期の通期予想を前期比3.3%増の2205億2000万円と発表した。1‐3月は前年と同程度の水準で推移し、4月以降徐々に前年比プラスに転じるとみる。
21年に入り、自動車や電機などの上場企業では、通期見通しを上方修正する企業も少なくない。今後の回復に期待したい。
ネット通販企業2社、コロナ禍でも堅調
ネット通販企業2社の20年4‐12月期決算(MonotaROは1‐12月期)は、コロナ禍でも堅調に推移した。MonotaROの1‐12月期の売上高は、19.7%増の1573億3700万円となった。ミスミグループ本社の製造業向けの流通事業「VONA事業」は、中国に加え、欧米も好調に推移したことで、売上高は前年同期比5.1%減の1004億3800万円となった。
新型コロナの感染対策で人との接触を避けるため、ネット通販の活用が加速。トラスコ中山のeビジネスルートは384億1700万円と前年同期比11.4%増加した。
日本産機新聞 2021年2月20日
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