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【特集】メーカー各社に聞く「良い工具」−サンドビック−
トラブルのない工具を −WEBで特注オーダー−
開発コンセプトは。
「最適化(高精度)」と「汎用」の2つをテーマにソリッド工具開発を進めてきた。ソリッド工具は高精度を求めるニーズが多く、鋼、ステンレス、鋳鉄、アルミ、耐熱合金、高硬度材、複合材など被削材に合わせて、最適な材種を用いた工具開発を行っている。その反面、日々異なる被削材を加工するユーザー向けに、汎用性の高い工具も同時にラインアップしている。
代表的な工具は。
「CoroDrill860」シリーズは高精度をテーマに、鋼、ステンレス、アルミ、耐熱合金など各被削材に最適な工具材種を選定している。そこへ、新たに開発した「CoroDrill860‐GM」は汎用性と高精度を両立させた新しいコンセプトの工具になっている。フルート部のポリッシュ処理とダブルマージンを採用し、良好な切りくず処理と加工時の工具の安定性が増した。そのため、様々な被削材に対応しつつ、従来の汎用ドリルより高い条件で高精度な加工ができる。
今後の方向性は。
WEBで特注の工具を入手できる「テーラーメードウェブ」サービスを始めた。旋削、突切り・溝入れ、ねじ切り、フライス、穴あけ、ツーリングシステムの特注ができ、標準品にないサイズや長さなど、ユーザーがWEB上で対話式にカスタマイズし、具体化した工具の型番を取得できる。これにより、ドリルと面取りを組み合わせた複雑な工具の製作や短納期化も図れる。また、加工条件や推奨工具を選定するアプリケーションの開発ほか、日本の瀬峰工場では再研磨サービスも始めた。
「いい工具」とは。
ニーズも多様化する中、トラブルがなく、いかに販売店が売りやすい工具を開発できるかだと思う。高い汎用性と高精度の両立が必要で、超硬ソリッドエンドミル「CoroMill Plura HD」もその1つ。そこに、WEB活用などサービスの拡充が「いい工具」の条件に含まれるだろう。
CoroDrill 860-GM
あらゆる被削材に対応する高性能ドリルで、高速加工による生産性向上を追求した。新しいシンニング形状で切削抵抗を大幅に低減。また、フルートの外周部を強化したダブルマージンを採用したことで、高精度な穴品位を実現している。抜け際のバリの抑制も可能。
日本産機新聞 2021年2月20日
TONEは、本社を同社最大拠点である河内長野工場に統合、移転した。9月26日から業務を開始した。 今回の統合により、開発、製造、営業企画、品質保証、管理の各部門と経営を一体化。部門間のコミュニケーション向上を図り、一層綿 […]
ツーリングメーカーのエヌティーツール(愛知県高浜市、0566-54-0101)は福岡県筑紫野市に九州事務所を開設し、九州地域での迅速かつ細やかなサービスを提供することで顧客の課題解決に応えていく。住所は福岡県筑紫野市原田 […]