2025年11月21日(金)

工作機械、12カ月ぶり900億円超え −2020年12月受注額 −

内外需とも増加傾向続く

 日本工作機械工業会(日工会、飯村幸生会長・芝浦機械会長)はこのほど、2020年12月の工作機械受注額が前年同月比9.9%増の990億5700万円になったと発表した。

 12カ月ぶりに900億円を上回った。昨年の5月を底に緩やかな増加傾向が続いている。内需は318億4200万円と前年同月比14.6%減だった。一方で前月比は17.8%増と3か月ぶりに増加した。自動車や半導体関連で回復の動きがみられた。外需は前年同月比27.3%増の672億1500万円と19カ月ぶりに650億円を上回った。中国やインドなどアジアを中心に伸長した。20年の受注総額は、前年比26.7%減の9018億円と10年以来10年ぶりに1兆円を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞などが影響し、上期を中心に設備投資が抑えられた。

 一方で、昨年5月を底に緩やかな増加傾向が続いており、中国市場の活況など今年半ばにかけてさらなる景気改善が期待される。日工会は年初に、21年の受注見通しを1兆2000億円としている。

日本産機新聞 2021年2月5日

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

機械工具上場商社 2025年4-9月決算

自動化需要さらに増加 機械工具上場商社の2025年4—9月期決算(トラスコ中山、フルサト・マルカホールディングスは1—9月期、NaITOは3—8月期)が出揃った。自動車の設備投資が依然として鈍いが、人手不足を背景に増加す […]

「できる仕事」は部下に【現場考】

指導経験積む時間つくる/業務過多を解消するには 目標を目指す営業が面白くて、熱中するうちに成績上位の常連になった。実績が認められ、20~30歳代で課やチームのリーダーに抜擢される。いわゆるプレイングマネージャー。業務をこ […]

【特集:ニーズ高まる品質管理・検査】

昨今、自動車業界の認証不正やリコールなど、日本のモノづくりの信頼性を揺るがす問題が多い。さらに、車のEV化をはじめ、電子・半導体、航空宇宙、医療など様々な産業で、新たな製品や技術開発が活発化しており、開発した製品の検査・ […]

トピックス

関連サイト