2025年9月18日(木)

工作機械、12カ月ぶり900億円超え −2020年12月受注額 −

内外需とも増加傾向続く

 日本工作機械工業会(日工会、飯村幸生会長・芝浦機械会長)はこのほど、2020年12月の工作機械受注額が前年同月比9.9%増の990億5700万円になったと発表した。

 12カ月ぶりに900億円を上回った。昨年の5月を底に緩やかな増加傾向が続いている。内需は318億4200万円と前年同月比14.6%減だった。一方で前月比は17.8%増と3か月ぶりに増加した。自動車や半導体関連で回復の動きがみられた。外需は前年同月比27.3%増の672億1500万円と19カ月ぶりに650億円を上回った。中国やインドなどアジアを中心に伸長した。20年の受注総額は、前年比26.7%減の9018億円と10年以来10年ぶりに1兆円を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞などが影響し、上期を中心に設備投資が抑えられた。

 一方で、昨年5月を底に緩やかな増加傾向が続いており、中国市場の活況など今年半ばにかけてさらなる景気改善が期待される。日工会は年初に、21年の受注見通しを1兆2000億円としている。

日本産機新聞 2021年2月5日

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

管理職の仕事の領域【現場考】

部下の成長の機会つくる 販売店の営業はユーザーから商品を受注するだけが仕事ではない。商品を納入し、予定通りに稼働させ、代金を回収するまで責任がある。 ある時、販売店の営業に工作機械メーカーから連絡があった。あるユーザーか […]

いよいよ開催【特集:つなぐ関西グランドフェア2025】

最新技術やソリューション披露 ユアサ商事は9月18・19日の2日間、インテックス大阪(大阪市住之江区)の6号館A・Bで、「つなぐ関西グランドフェア2025」を開く。国内の製造業は人手不足や技術者の高齢化が進み、原材料費や […]

ユアサ商事 佐古  晴彦 関西支社長に聞く展示会の見どころ【特集:つなぐ関西グランドフェア2025】

メーカーをつなぎ、変種変量生産に対応 関西圏の市況は。 非常に厳しい状況が続いているが、関西は重電(タービン関係)、船外機など造船関係、電子・半導体、食品・医薬品・化粧品といった三品業界など多種多様な市場が広がっており、 […]

トピックス

関連サイト