2026年3月14日(土)

行動に移す糧が知恵 経験者こそ深く考える −仕事考−

知識と知恵は異なる

為さねばならないことを行動に移すには知恵が必要だ。

“知恵”は“知識”とは異なる。前号で、人生死ぬまで勉強として、まずは本を読むことから始めることを書いた。本を読んで得られるのは知識だ。聞きかじったものも知識だ。「CBN工具は、超硬工具より硬いが欠けやすい」と誰かが言ったときに「ああ知ってる」と相槌は打てるのが、知識である。

知恵は、そこから発展させ、行動に移すために必要となる。

知識として知っていること、あるいは知ったことをベースに、商売につなげることができるかどうかを考え、将来ビジネスにつながるならば、具体的にシナリオを考え、必要なものをリストアップし、人も集める。自分が率先して動けばいい。これが知恵だ。人の意見に賛同した場合も、考えて考え抜いて知恵を出して、一緒に行動すればいい。

優秀な大学を卒業した人は知識を持っている。知恵ではないのだが、やらなければならないときに勉強したという実績と、嫌でも逃げずにやり通したという心を持っていることは高く評価できる。

一方で、知識だけでは仕事はできない。知識を知恵に発展させるには、経験を積み重ね、学習し、考えなければならない。

もちろん、経験を積み重ねるだけではだめで、経験を積みながら深く多角的に考える必要がある。枕元にメモ帳を置いて、思いついたらメモをしておくという社長を何人か知っている。そういう人は、きっと朝起きてから眠りに落ちるまで考え続けているのだろう。だからこそ「アッ」というようなひらめき、一味違うアイデアが生まれてくる。

そして、忘れていけないのはスピード。仕事はスピードが重要。もちろん、熟考が必要な時も多々ある(これも以前に書いた)。早さが勝負を分ける時もある。決断は知恵がないとできない。早い決断や行動は、周囲の信頼を得る要素の一つでもある。知識を知恵に発展させて、信頼を得る仕事マンを目指したい。

日本産機新聞 2021年2月5日

[ コラム ][ 仕事考 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

空調服 自社展開催、夏本番へ新提案

気化熱ベストや防爆対応モデル発表 ファン付きウェアの「空調服」を手掛ける空調服(東京都板橋区、03・5916・5320)は2月4~6日の3日間、浅草橋ヒューリックホール(東京都台東区)で自社展示会を開催した。3日間で商社 […]

全機工連常任理事会 通常総会は全組合の出席を目指す

全日本機械工具商連合会(坂井俊司会長・NaITO社長)は2月17日、東京都港区の事務局で常任理事会を開催した。今年6月に都内で開く通常総会には全国の組合からの出席を目指すことを確認。全国大会の開催の可否については継続議論 […]

特集 変種変量生産に対応するメーカーの技術提案

国内の製造業は変化の早さに柔軟に対応しつつ、熟練職人の高齢化や人手不足にも対応しなければならない時代に突入している。そこで注目を集めているのが変種変量生産(多品種小ロット生産)を実現する生産現場。常に変化する市場環境や素 […]

トピックス

関連サイト