2025年12月30日(火)

2021年 世界生産額初の3兆ドル超 −電子情報産業–

 電子情報技術産業協会(略称JEITA、石塚茂樹会長・ソニー代表執行役副会長)はこのほど、2021年の電子情報産業の世界生産が、前年比7%増の3兆1756億ドル(約328兆円)と初めて3兆ドルを超えるという見通しを発表した。自動車需要の回復や5G端末の普及などによる電子部品・デバイスの伸長などが期待される。

自動車需要の回復、5G端末普及に期待

 20年の世界生産額は、新型コロナウイルスの感染拡大により、電子機器需要が急減速となったが、テレワークの普及によるパソコンの増加、データセンター向け半導体需要の拡大などによって、2兆9727億ドル(約308兆円)と微増にとどまると見込む。

 21年の品目別では、SI(システムインテグレーション)開発やソフトウェアなどのサービス事業の「ソリューションサービス」が同8%増の1兆887億円(約112兆円)と1兆ドルを超え、通信機器が同11%増の5342億ドル(約55兆円)、半導体が同8%増の4694億円(約48兆円)となる見通し。

 一方、国内生産は、20年の生産額が同5%減の9兆7896億円だったのに対し、21年は同4%増の10兆1453億円と、成長に転じるとみる。

 石塚会長は、「リモート技術の導入が進み、IoT機器やソリューションサービスの需要拡大が見込まれる。さらに電子部品・デバイスも、5GやEV化などで日系企業の高性能部品に対するニーズが高まる」と予測した。

日本産機新聞 2021年1月5日

[ 分析 ][ 日本産機新聞 ][ 業界分析 ][ 統計データ ] カテゴリの関連記事

山善・山本猛夫記念奨学基金 今年は4名を認定

山善は、経済的な理由等により、修学困難な学生をサポートすることを目的として、「公益信託山本猛夫記念奨学基金」を1992年に設立し、委託者として支援。今年度は新たに4名の学生が新規奨学生として認定され、11月17日に認定書 […]

大澤科学技術振興財団 25年度は助成9491万円

研究開発33課題、国際交流7件 大澤科学技術振興財団(理事長・大澤伸朗オーエスジー社長)は、2025年度の研究助成テーマを決定。11月7日にホテルアソシア豊橋(愛知県豊橋市)で贈呈式を執り行った。  今年度は、33件の研 […]

工作機械・切削工具メーカーが各地でプラショーやカンファレンスを開催

オークマ「オークマ・マシンフェア2025」 オークマは11月12日から14日までの3日間、愛知本社で「オークマ・マシンフェア2025」を開催した。 人手不足や熟練作業者不足などの課題を解決する同社の最新技術を披露した。5 […]

トピックス

関連サイト