2026年10月1日(木)

三共精機 柔軟な空間が生み出す創造性【京都特集】

グローバル視点で未来を拓く

三共精機(京都市南区)は多様性を尊重し、働きやすく人が集まる環境づくりを進めることで、創造性あふれる経営を目指している。

その一例が、社内レイアウトの刷新。オフィスにはバーカウンタ—を併設し、カフェのような落ち着いた雰囲気が漂う。さらに、卓球台やトレーニング器具を備えた休憩室を設けることで、社員が仕事の合間にリフレッシュできる環境を提供し、社員からも好評で利用率も高いという。

また、一部の部署ではフリーアドレス制を導入。伊東大介社長自身も固定席を持たず、パソコンを片手に社内を移動しながら日々業務を行っている。

こうした柔軟な空間の中でも「社員は誠実で節度を持ちながら仕事を楽しんでいる」と伊東社長。気軽に意見を交わせる風通しの良い風土になると、偶発的なアイデアが生まれる場面も増える。直近、システム開発や人材育成支援など新たなソリューションを立ち上げた。

同社の働きやすい環境づくりは他企業の間でも評判を呼び、近年は見学者が増加。伊東社長は「将来的には学生や取引先の方々にもコワーキングスペースとして活用してもらえる会社にしたい」と意欲的だ。

伊東大介社長

さらに、グローバルな視点を持つ採用戦略にも注力している。現在、フィリピンとマレーシアに子会社を構えているが、今後は他の国への進出も検討。昨年はマレーシアで現地採用した社員を本社採用に切り替える形で活用するなど、拠点拡大と優秀な人材確保を同時に進めている。

国内の採用活動でも、規模や知名度にとらわれず意欲的な人材を積極的に迎え入れている。その一環として、キャンプ形式のインターンシップを実施するなど、ユニークな取組みも展開。現在は社員数77人のうち、外国籍の社員や60歳以上のシニア社員、障害を持つ社員など、様々な背景を持つ人材が多く集まり、企業の多様性だけでなく、可能性も広げている。

伊東社長は自社の取り組みを総括し、『自由で柔軟な環境であると面白いアイデアも生まれやすい。『未来創造TEAM』という経営ビジョンのもと、社内外の関係者が一体となり、共同体として常に新しい価値を生み出し続けたい」と抱負を語った。

日本産機新聞 2025年2月5日

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