2026年4月1日(水)

浦谷商事 金型でシリアル番号など成形可能 【特集:工程短縮】

「自動回転式デートマーク」 シールやレーザーマーク工程不要に

浦谷商事が開発した「自動回転式デートマーク」は、射出成形のワンショットごとにデートマーク内に埋め込まれている数字部分が自動で回転し、全成形品に個別のシリアルナンバーなどを成形できる。レーザーマーキングやシール貼付の工程や作業を無くすことが可能だ。

デートマークはプラスチック金型に埋め込み、射出成形時にシリアルナンバーなどを同時に成形品に転写する金型部品。金型の一部に埋め込んで使用する。

個別のシリアルナンバーを自動成形する

ただ、数字を変更する場合、パーティングライン(金型の合わせ面)から、数字部分を手動で回転させるなどの作業が必要だった。このため、「月単位や週単位のロット管理には適しているが、成形した全製品に個別のシリアルナンバーなどを成形するには不向きだった」(開発担当者)という。

開発した自動回転式デートマークは圧縮機のエアを活用したメカ機構で、ワンショットごとに自動でデートマークが回転する仕組み。電動式ではないため、配線が不要なのも特長だ。この機構を採用したことで、全ての成形品に自動でシリアルナンバーなどを成形できる。耐久性も高め「試験では1万ショット以上成形しても不具合が出なかった」(開発担当者)。

これまで成形した全ての製品や部品に個別にシリアルナンバーなどを付ける場合、レーザーマーカーで印字するか、シールなどを人が貼付する必要があった。レーザーマーカーだと追加で別ラインが必要になる。シール貼付では作業者を多く抱える必要があり、いずれもコストアップの要因になっていた。

自動式回転デートマークだと、シール貼付やレーザーマークの工程が不要。金型の一部変更するだけなので、余計なコストもかからない。

開発担当者は「トレーサビリティ強化の流れから、全製品にシリアルナンバーを付けたいと言う声が増えている。自動回転式デートマークを使うとレーザーマーカーやシールなどと比べ、3万個以上成形する部品であればコストメリットが出る」と話す。金型構造を変える必要があるため、採用はこれからだが、「新規で製作する金型向けに提案していきたい」としている。

日本産機新聞 2024年11月20日

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