2026年7月31日(金)

浦谷商事 金型でシリアル番号など成形可能 【特集:工程短縮】

「自動回転式デートマーク」 シールやレーザーマーク工程不要に

浦谷商事が開発した「自動回転式デートマーク」は、射出成形のワンショットごとにデートマーク内に埋め込まれている数字部分が自動で回転し、全成形品に個別のシリアルナンバーなどを成形できる。レーザーマーキングやシール貼付の工程や作業を無くすことが可能だ。

デートマークはプラスチック金型に埋め込み、射出成形時にシリアルナンバーなどを同時に成形品に転写する金型部品。金型の一部に埋め込んで使用する。

個別のシリアルナンバーを自動成形する

ただ、数字を変更する場合、パーティングライン(金型の合わせ面)から、数字部分を手動で回転させるなどの作業が必要だった。このため、「月単位や週単位のロット管理には適しているが、成形した全製品に個別のシリアルナンバーなどを成形するには不向きだった」(開発担当者)という。

開発した自動回転式デートマークは圧縮機のエアを活用したメカ機構で、ワンショットごとに自動でデートマークが回転する仕組み。電動式ではないため、配線が不要なのも特長だ。この機構を採用したことで、全ての成形品に自動でシリアルナンバーなどを成形できる。耐久性も高め「試験では1万ショット以上成形しても不具合が出なかった」(開発担当者)。

これまで成形した全ての製品や部品に個別にシリアルナンバーなどを付ける場合、レーザーマーカーで印字するか、シールなどを人が貼付する必要があった。レーザーマーカーだと追加で別ラインが必要になる。シール貼付では作業者を多く抱える必要があり、いずれもコストアップの要因になっていた。

自動式回転デートマークだと、シール貼付やレーザーマークの工程が不要。金型の一部変更するだけなので、余計なコストもかからない。

開発担当者は「トレーサビリティ強化の流れから、全製品にシリアルナンバーを付けたいと言う声が増えている。自動回転式デートマークを使うとレーザーマーカーやシールなどと比べ、3万個以上成形する部品であればコストメリットが出る」と話す。金型構造を変える必要があるため、採用はこれからだが、「新規で製作する金型向けに提案していきたい」としている。

日本産機新聞 2024年11月20日

[ メーカー ][ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

半導体装置部品、26年度の需要予測を6兆5502億円に上方修正

半導体製造装置の部品メーカーが生産力を高めるため設備投資を強化している。増産を計画している装置メーカーの要望に応えるためだ。半導体需要が増えるなか、装置生産はこれからも右肩上がりで増える。工作機械メーカーは生産性を高め、 […]

monolyst  「AIマスタマッチ」機能で品番・表記揺れを自動照合

monolyst 「AIマスタマッチ」機能で品番・表記揺れを自動照合

機械工具向けAIセールスプラットフォーム「monolyst(モノリスト)」を手掛けるmonolyst(東京都渋谷区、03・6683・4068)はこのほど、AIマスタマッチ機能を拡張した。メーカーと自社で異なる管理品番や品 […]

中日本ユニソル会の総会が開催、各社が強み持ち寄り相互発展を狙う

中日本ユニソル会の総会が開催、各社が強み持ち寄り相互発展を狙う

ユニソル中日本支社(松吉正訓支社長)の主要仕入先で構成する中日本ユニソル会(風見賢児会長・日東工器中日本支社長)は、6月25日、ストリングスホテル名古屋(名古屋市中村区)で2026年度総会を開いた。今年1月1日にユニソル […]

トピックス

関連サイト