2025年12月17日(水)

基本性能・自動化対応を強化 –ヤマザキマザック–

横形マシニング センタ「HCN‐6800NEO」

 ヤマザキマザックは、横形マシニングセンタ“HCNシリーズ”に「HCN‐6800NEO」(写真)を追加。11月16日から開催された「JIMTOF2020Online」に出展、販売を開始した。

 HCN‐6800NEOは、主軸能力やテーブル仕様など基本性能を強化するとともに、ニーズの高まる自動化への対応力も高めた。最大加工寸法は、φ1050㎜×1300㎜。

 新開発の主軸は、出力を従来機比23%向上した10000回転主軸(標準)と、出力を50%、トルクを25%向上した高トルク8000回転主軸(オプション)を用意。ドラム式マガジンによりことで、次工具待ち時間の短縮だけでなく、搭載できる最大工具長を690㎜まで延長した。

 オプションでクラス最速の位置決めが可能なDDM(ダイレクト・ドライブ・モータ)テーブルをラインアップし、高速・高精度の位置決めによる高効率加工を実現する。また、熱変位制御機能「Ai サーマルシールド」を新たに搭載。AⅠが計測結果を学習し、加工ごとに補正量を最適化することで、高い水準で精度を安定させることができる。

 さらに自動化システムとの接続性も高め、導入後の自動化システムの追加や既存の自動化システムへの接続を容易にし、変種変量生産に対応する。その他、加工物の素材ごとに最適化したクーラントシステムを用意し、油圧治具対応の強化など長時間連続運転に適した仕様とした。

 コンパクトなフロアスペースと、メンテナンス機器の集中配置により保守性も高めている。価格は5250万円(税別)から。年間200台の販売を見込む。

日本産機新聞 2020年12月5日

[ 工作機械 ][ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

【Innovation!】商社のPB商品

多様化するニーズに対応 商社のプライベート(PB)商品は、多様化するニーズに合わせ日々進化を遂げている。長年にわたりユーザーニーズを捉えてきた経験を生かし、高性能や使いやすさに配慮するなど各社は工夫を凝らす。作業工具や切 […]

中山視覚福祉財団 中山ワンダフルフェスタを開催

中山視覚福祉財団(中山哲也理事長・トラスコ中山社長)は、トラスコ中山と共催で、10月17日、神戸文化ホール(神戸市中央区)において第25回中山ワンダフルフェスタを開催した。兵庫県下の視覚障がい者や関係者などが招待された。 […]

ブラザー工業「複合加工機にギア加工を追加」【人手不足時代に対応する工程集約・工程短縮】

SPEEDIOシリーズ「M200/300Xd1」 ブラザー工業はSPEEDIOシリーズの複合加工機「M200/300Xd1」で、従来の旋削加工とマシニング加工に加え、新たにギア加工の専用機能(オプション)を開発した。スカ […]

トピックス

関連サイト