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全体最適は何か 自分自身に懐疑的に −仕事考–
自分の意見は最高か?
多様性、ダイバーシティ……、今まで何度も触れてきた。多様な意見が出ることが会社にとってメリットであり、成長に繋がると考える。
ここで自分自身の考えも含め色々な意見やアイデアが出る時に気をつけなければいけないことに気付いた。
人は自分の意見、自分が思いついたアイデアは、他の人が考えるアイデアよりも良く、あるいは成果が大きいと考えがちになる。社内で考えたアイデアと、コンサルタントや仕入れ先など外部から提案された解決策でも、社内で考えたアイデアを高く評価する傾向にある。
一生懸命考え、考え抜いたアイデアならなおさら。努力して生み出したアイデアの価値は過大評価されがち。時間と労力を費やした時ほど気をつけた方が良さそうだ。下手をすると「あの人は自己主張が強すぎる」と言われかねない。
もう一つ気を付けたいのが、「他の人も自分と同じ考えでいる」と思い込む危険がある。他の人も自分と同じように感じているだろうと思い込んでしまう。
国会審議で、「そんなこと、今ここで審議するほどのものか」と思うような事を、あたかも国家の一大事のように追求する場面に出くわす。自分が取り上げた議題を過大評価しているのだろう。大多数の人が自分と同じ考えだと思い込んでいる。
選挙で自分は必ず当選すると思っている人も、単なる楽観主義や駄々っ子というよりは、自分の当選確率を過大評価していると考えられる。
この心理は、自分と意見が違う人は「変わり者」だと決めつけてしまうことにつながりかねない。
多様性のメリットを追求する際に気を付けないといけないのは、「自分の考え方や発想、ものの見方が正しい、あるいは主流だと思い込まない」ように注意する。意見の違う人の考えには、その人を全否定するのでなく、まず自分自身に懐疑的になり、一度止まって俯瞰的、客観的に、そして全体最適は何なのかを考え直したい。そしてダイバーシティを機能的に運用したい。
日本産機新聞 2020年11月20日
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