2026年7月15日(水)

三叉路…

 〇…日本金型工業会はこのほど、業界の指針となる「令和時代の金型産業ビジョン」を策定した。その中で、会員に対し「工場から企業」への変革を促している。「言われたものを安く早く作るだけの工場ではなく、顧客に価値を提供し、利益を追求する『企業』を目指そう」という意味だ。

 〇…顧客価値については、品質、コスト、納期だけではないと指摘。顧客の手間の払しょく、能率の向上、社会的価値を高めるサポートなど幅広いとしている。そして、価値提供の戦術として、連携やM&A、IoTの活用など様々な手段を示している。

 〇…ある販売店の経営者は「顧客価値」の視点は工具販売店にとっても重要だという。「商品を提案する時間が顧客の作業を止めていないか。無駄な納期確認の電話をさせていないか」。顧客にとって価値があるかどうか。その視点に立てば、必要、不要のものが見えてくるという。

 〇…顧客数だけ価値はあるし、価値を高める提案は多くあるだろう。何をどのように売るかではなく、それぞれの顧客が重視している価値は何か。それを最大化するためにできることは何か。少し立ち止まって、そんなことを考えてみたい。

日本産機新聞 2020年11月20日

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