精一杯の準備と検証を 前々回(4月20日号)の「現場考」では、能力の一つとして「気づき力」が大切だと述べた。そのために失敗や緊張する経験を積んでもらうことが必要とした。今回は経験をどう活かせば、もっと「気づき力」を高めら […]
三叉路…
〇…日本金型工業会はこのほど、業界の指針となる「令和時代の金型産業ビジョン」を策定した。その中で、会員に対し「工場から企業」への変革を促している。「言われたものを安く早く作るだけの工場ではなく、顧客に価値を提供し、利益を追求する『企業』を目指そう」という意味だ。
〇…顧客価値については、品質、コスト、納期だけではないと指摘。顧客の手間の払しょく、能率の向上、社会的価値を高めるサポートなど幅広いとしている。そして、価値提供の戦術として、連携やM&A、IoTの活用など様々な手段を示している。
〇…ある販売店の経営者は「顧客価値」の視点は工具販売店にとっても重要だという。「商品を提案する時間が顧客の作業を止めていないか。無駄な納期確認の電話をさせていないか」。顧客にとって価値があるかどうか。その視点に立てば、必要、不要のものが見えてくるという。
〇…顧客数だけ価値はあるし、価値を高める提案は多くあるだろう。何をどのように売るかではなく、それぞれの顧客が重視している価値は何か。それを最大化するためにできることは何か。少し立ち止まって、そんなことを考えてみたい。
日本産機新聞 2020年11月20日
貫く姿勢 上にも下にも 中間管理職について考える「現場考」。そもそも中間管理職が期待されていることは何なのだろうか。メーカーや商社の経営者に尋ねた。多くの経営者が答えたのは、「担当する組織に会社の方針を浸透させ、それに基 […]
まずは経験をすること 4月は機械工具業界も入社式シーズン。取材させてもらうことも多く、緊張したあいさつや、不安げに話す新入社員を見て、新鮮な気持ちに戻してもらえるのが楽しく取材に向かっている。もう一つの楽しみがトップの訓 […]