「中古機械や古い機械を大事に使うのがカッコよくないですか」—。あるユーザーの若い技術者の言葉だ。中古機械はコストの優位性に注目されることが多いが、最近ではSDGs(持続可能な開発目標)の観点から「機械を大事に使いたい」と […]
三叉路
〇…「コロナだから」。あるメーカー経営者はこのワードは恐ろしい魔法の言葉だという。会いたくない人には、この一言で気分を害することなく会わなくて済む。銀行に決算報告をする際も、この言葉が免罪符になるという。社内でコスト削減を訴える時も誰も反論できない。
〇…ある商社の営業は最近、それを理由に体よく訪問を断られている現場を体験した。ある販売店から「あそこのユーザーはコロナで訪問ダメ」と聞かされていたが、別の販売店は変わらずに訪問していたという。コロナを言い訳に、業界の二極化が加速するのでは、と感じたという。
〇…営業の力量の差と言ってしまえばそれだけのこと。コロナに関係なく、よく似た状況はこれまでもあっただろう。しかし、コロナを理由に、各社や個人の差がより明らかになり、選別されている可能性は否定できない。
〇…コロナは機械工具業界に、景気の減速だけでなく、ウェブやITツールを活用した新たな営業方法など様々な変化を迫った。だが、コロナによって突き詰められた最大の変化は、本質的に必要な仕事は何なのか。重要な人や会社は誰なのか—。その選別なのかもしれない。
日本産機新聞 2020年9月5日
人は高付加価値の仕事に/販売も力、製造業のDX後押し 1カ月分の納品データをウェブサーバーから、仕入データを基幹システムから抽出する。数百枚ものそれらを照合し仕入データと請求の金額に差異が無いか確かめる。毎月決めた日時に […]
測定受託で需要開拓/新規の契機にも 機械工具や非鉄金属を扱う精工産業は今年7月、ユーザーの測定業務などを請け負う「計測技術室」を立ち上げた。協力先工場の測定業務の負担軽減を目的に開始したが、新規開拓の契機や、ユーザーの測 […]






