2022年6月26日(日)

コロナ機に感染対策の波 –商社が対策商品に力–

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、製造業では感染症対策が喫緊の課題になっている。6月以降、全国に発令されていた緊急事態宣言が解除され、徐々に従来の活動ができるようになったが、一部地域で再度感染が広まるなど、まだまだ予断を許さない状況が続いている。そのため、経済活動を再開しつつ、感染リスクを減らす様々な取り組みが求められている。機械工具業界も感染症対策につながる商品の拡充を図り、提案する動きが活発になってきた。

換気や除菌、減菌

 製造業の主な感染症対策として、手洗い・うがい・消毒の奨励、テレワークや時差出勤、工場内や事務所内の3密(密閉・密集・密接)の回避、換気対策が取られている。夏本番を控えた今、熱中症など暑さ対策も含め、さらに感染症のリスク軽減につながる商品提案が求められている。

 そこで、山善は送風機や換気扇など換気対策商品に加え、スポットエアコンや気化式冷風機といった熱中症対策商品を組み合わせた提案を行う。夏場の工場は空調機器を多用するため、密閉空間になりやすく定期的かつ効率的な換気が不可欠だ。同社は夏に向けて換気と熱中症対策の需要が高まるとみて、商品拡充したほか、除菌・減菌向けに電解水生成器や手指用温風乾燥機なども販売する。

 ユアサ商事は感染症対策商品としてマスクやハンドクリーナーをはじめ、除菌装置や飛沫感染を防ぐパネル、フェイスシールド、検温向けのサーモグラフィカメラなど20を超える商品をラインアップした。同社担当者は「現在販売している除菌装置やマスクなどに加え、感染症対策商品の扱いを増やす予定だ。今後は通常製品の1つの扱いにしていく」と、感染症対策商品をさらに増やしていく。

 日伝は感染症予防の次の一手として、ウイルス対策や飛沫感染防止に効果を発揮する商品をはじめ、今後需要が高まる体温の管理や、遠隔地から作業状況を確認できる商品などを幅広く展開。今後も感染症対策に有効な提案を積極的に広げていく。

 ジーネットは、ウイルスを不活化させ増殖を抑える特殊なコーティングを施した台車をラインアップし、部品など持ち運びの多い現場作業者の安全確保を訴求する。さらに、飛沫対策用アクリル板や衝立、密集防止向けのサーマルカメラ、宅配ボックスも新商品に追加した。

 新型コロナの感染者数は一旦ピークを過ぎたものの、都心部を中心に再び感染者が増え始めている。今後も経済活動を行いつつ、第2波に備えた対策が必要で、これらの商品を活かし、第2波の感染拡大に備えたい。

日本産機新聞 2020年7月3日

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