2026年7月6日(月)

専門性の高い企業へ –広商NEXUS 林 龍一社長に聞く–

変化をチャンスに

広商NEXUS 林 龍一社長 1988年生まれ、愛知県出身。立命館大学経済学部卒。2015年5月入社し、常務取締役などを経て、20年2月代表取締役社長に就任。趣味はランニング。

これからの抱負は。

 米中の貿易摩擦や中国経済の減速、さらに自動車業界のCASEへの対応など変化が続いている。特に自動車は自動運転や電動化の動きが活発だ。この変化をチャンスとし前向きに取り組みたい。また、仕事を通じた社員の幸せも同時に考えたい。社長として利益の最大化を目指すのは当然だが、そこがゴールではない。これまで会社を築いてくれた先人やこれからの新しい社員が仕事を通じて幸せを感じられることが会社のあるべき姿だと思う。

自動車産業が変化する中でどのように事業展開していきますか。

 顧客である自動車部品メーカーがCASEへの大きな投資を明確化しており、同じく対応しなければならない。今後当社の役割も変わってくるだろう。そのために安定した収益性のある事業をどう作っていくかが課題だ。

何に取り組みますか。

 既存の柱である研削切削工具の市場ではエンジンなど内燃機関が中心になり、国内では将来的に大きくは伸びないだろう。ただ、顧客ごとにコストダウンなどニーズが多様化しており、仕入先との関係強化や一部海外製品も取り入れて対応する。また、顧客もCASEに対する新規事業を立ち上げており、それらを新しい市場と捉え受注したい。それには専門性が重要だと思う。当社は工具以外にも治具製作など加工品の取扱いが拡大し、関連会社の広商グリーンエンジニアリングは電気やメカニカル、配管といった各種工事や製作物を手掛けており、手配先を一括で取りまとめることもできる。工事案件はどのユーザーにも当てはまるため、新規開拓のツールとして強化したい。

人材面では。

 まだまだ技術者不足やノウハウに課題があり、これからは商材の多様化や専門的な人材の育成が必要になる。また、ITを活用した営業体制の構築や個人に偏りがちな知識やノウハウを社内に蓄積できるようにしたい。ITを上手く活用すれば、生産性が上がり、的確な情報を顧客に届けることもできる。とはいえ、当社の強みは顧客の現場との関係や対面営業なので、ITを活用しながらも、対面営業は強化していく方針だ。

 

日本産機新聞 2020年5月20日

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