2026年8月26日(水)

JAXA公募大型デブリ除去技術実証(CRD2)に選定

デブリ除去市場確立へ一歩

 日本がスペースデブリ対策の事業化を目指す第一歩として、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公募する、世界初の大型デブリ除去を目指す商業デブリ除去実証(CRD2)のフェーズIの契約先としてアストロスケールが選定された。

 CRD2プロジェクトは、軌道上にある日本由来のロケット第二段を対象に、2階で「世界初の大型デブリ除去」の実証実現を目指すもので、フェースIでは、2022年度までのキー技術実証を目指し、アストロスケールが衛星製造・打上・近傍制御を含む運用の実施・軌道上デブリの運動観測 データの取得・納入を行う。

 アストロスケールでは、2013年の創業以来、世界に先駆けデブリの低減・除去策として、軌道上サービスの実現を目指し、今後打ち上がる人工衛星が寿命を迎えたり恒久故障の際に除去を行う、宇宙機の除去や、既存デブリ除去の技術開発を進めてきた。2020年には、デブリ除去の為の実証実験衛星「ELSA-d(エルサディー)」の打上げを予定しており、設計・開発から運用までに培われる知見を、CRD2プロジェクトでも活用する。

 また、長期に渡り安全で持続可能な宇宙環境を目指す為、技術開発に加え、ビジネスモデルの確立、複数の民間企業や団体、行政 機関と協働し、規範やベストプラクティスの策定に取り組んでいる。 

 アストロスケール創業者兼CEOの岡田光信氏は、「日本が世界初のデブリ除去実証として取り組む連携事業者候補として選定されたことを大変光栄に思います。当社アストロスケールでは、デブリ除去技術開発で世界をリードし、信頼性・品質とコストのバランスをとったデブリ除去サービスをグローバルに提供することで、市場を牽引したい。本プロジェクトの成果として、デブリ除去が新規市場として確立され、現在のロードサービスのように定常化することが創業当初からの願いです。将来の宇宙環境の持続可能性確保の為にも、これまで以上にチームが一丸となり取り組む」としている。

 

日本産機新聞 2020年3月11日

[ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

特集 メーカートップインタビュー① 工作機械・切削工具メーカー各社に聞く今年注力すること

国内の製造業は人工知能(AI)普及によるデータセンターの需要拡大、造船業界の復活、航空宇宙・防衛産業など需要が沸き起こる一方、イラン情勢や中国との経済摩擦による原材料の高騰、供給不足など課題も浮き彫りになり、日本の製造業 […]

ブラザー工業・寺倉 達雄常務執行役員「5軸加工ソリューションの提案」【特集:メーカートップインタビュー】

欧州市場の開拓なども –現在の市場環境は。 国内の自動車産業の投資が力強さを欠く一方、半導体関連市場は活況だ。特に、AIデータセンター関連需要が伸びている。また、石英ガラスやセラミックス、樹脂加工など、加工対 […]

イスカルジャパン・岡田 一成代表「MAX OUTのコンセプトを浸透」【特集:メーカートップインタビュー】

最少資源で最大効果を創出 –今年注力することは。 依然として、素材の価格高騰が続く中、最少の資源で最大の効果を発揮する「MAX OUT/MAX VALUE」というコンセプトを推進していく。前提として、製品の「 […]

トピックス

関連サイト