2021年11月30日(火)

この人に聞く
オークマ 家城 淳社長

 令和元年に新社長に就任したオークマ・家城淳社長。市場が不透明化している中、「機電情知一体」「日本で作って世界で勝つ」を掲げるオークマの今後について家城社長の思いを聞いた。

令和は「自動化の時代」

愛知県出身。85年大隈鉄工所(現オークマ)入社、2012年取締役技術本部長、15年常務、17年専務、18年副社長。19年6月社長就任。  サッカーが好きで、18年間少年サッカーのコーチを務めた。「少年がやる気を出して、成果を出すのがうれしい」と語る。

今後の工作機械市場をどう見ますか。

  社員には「現状に一喜一憂せず、企業体質の強化に注力しよう」と言っている。労働人口減少、技能者不足という環境下で、競争力強化を図るため、自動化や能力向上に向けた投資は積極的に行われるだろう。“令和”は「自動化の時代」だ。我々は、リーズナブルな自動化を提供する。

リーズナブルとは?

  例えば、従来のロボットによる自動化は、初期投資が高い、システムインテグレータが必要、ティーチングに長時間を要するなど、中・小規模の企業にとって導入を躊躇する点がいくつかある。レディメイドで手軽に自動化できるシステムの方が導入し易く商社の方々も扱いやすい。そこで、CNC旋盤にロボットを内蔵した次世代ロボットシステム「アームロイド」を発売した。ロボットを内蔵したことで、これまでの工作機械と同じスペースで機械+ロボットによる自動化を実現できる。複雑なティーチングが不要で、工作機械と同じ操作感で簡単に使用できる。中・小規模の企業における小ロット生産の自動化に有効だ。

自動化には耐久性も。

 壊れにくく、不具合が無く、賢い機械事が必要。当社のマシンは剛性が高く、サーモフレンドリーコンセプトや加工ナビ、サーボナビ、アンチクラッシュシステムなどの知能化技術、AI技術を搭載し、高精度、高効率な加工を実現している。旋削・切削から焼入れ・コーティングまでできる超複合加工機による超工程集約も提案する。

IoTにも注力。

 IoTによって自動的にデータ収集し、見える化した稼働状況を分析してリードタイムを短縮できる。お客様が改善サイクルを継続できるシステムを提供する。

リーズナブルを提供
コトづくりを支援

コトづくりの支援をするということ。

 機械・技術だけでなく、お客様が付加価値を生み出し、進化し続けられるよう生産革新の成功体験を提供する。難しいワークでの稼働率向上や、マスカスタマイゼーションでの取組み、残業を無くす工夫など、お客様に導入したいと思って頂けるような成功事例を当社の工場で体感して頂きたい。

 可児工場に立形・横形マシニングセンタの一貫生産工場「DS3」が稼働した。ここでは旋削から焼入れ、歪み取り、研削加工までを1台で仕上げる超複合加工機を導入し、リードタイムを1/10程度まで短縮する。

コトづくりには、幅広い知識が必要。

 モノづくりは人づくりと言うが、コトづくりになると、もっと人づくりが必要になる。熟練技能を習得し、先進技術を学ぶほかに、生産管理や原価計算、営業管理など幅広い知識と、オークマWayをしっかり身に着けてもらえるよう、今年度中に「オークマユニバーシティ」を立ち上げ、全部門・全世代の社員が学べる場を作る。

好きな言葉は。

 「熱意」。熱意は情熱を持ち続ける意思が必要だ。社員には「熱意のある人は、5年10年すると業界を先導する技術者になれる」と言っている。そして、「熱意がある人を私は精一杯支援する」とも。

 

日本産機新聞 2019年10月5日

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