山善は、経済的な理由等により、修学困難な学生をサポートすることを目的として、「公益信託山本猛夫記念奨学基金」を1992年に設立し、委託者として支援。今年度は新たに4名の学生が新規奨学生として認定され、11月17日に認定書 […]
金型に特化、尖った会社に
三菱日立ツール 菊池 仁社長に聞く

今年4月、三菱日立ツールの社長に就任した。増田照彦相談役(前社長)から経営のバトンを受け、「やることは決まっている。金型に特化して、尖った会社になるということに変わりはない」と意気込む。
自らを「切削工具メーカーにいながら、自分の手で切削工具を売ったことがない特異な経歴」と称するように工場管理やマーケティング、企画管理といった裏方としてのキャリアを歩んできた。「営業が花なら、根っこの部分を担ってきた」と自身を振り返る。
海外経験も豊富だ。米国の現地法人に通算で10年以上駐在し、2015年からの3年間は社長も務めた。米国では工具の発注管理や納期管理、社内システムの構築などを手掛け、米国市場の開拓に貢献した。
三菱日立ツールには以前から強い印象があったという。ターニング工具を極端に縮小し、ミーリング工具に特化したことに対して「一般的に戦略というと、“何をやるか”を考えがちだが、“やらないことを決める”のは非常にすごいことだと感じた」と話す。
その方向性は自身が社長になっても変わらない。親会社の三菱マテリアルが総合的にすそ野の広い製品ラインアップを揃える一方、三菱日立ツールでは、金型加工という分野で「深く」を追求する。
ユーザー目線で開発 加工全体を俯瞰し提案
その取り組みの一つが、「もっと顧客に入り込むこと」。今春には、自社で初めて金型を製作した。「ユーザー目線で発想を変えることによって、ユーザーにとって本当に必要な工具が見えてくる」。より顧客に近づくことで、新たな工具開発や用途開発につなげる狙いだ。
また、「工具単体では商売できなくなっている時代。工具費だけでなく、全体の加工費でみてもらうことを突き詰めていくことが今後は必要になる」。成田工場(千葉県)と野洲工場(滋賀県)の両工場に設置されているテクニカルセンターを活用し、加工トータルでの提案
をより強化する考えだ。
社長に就任して3か月。商社やユーザー、社員と積極的にコミュニケーションを図りながら、成長戦略を描く。「独特な存在感を出していかなければいけない。金型加工と言えば、まずはMOLDINO(=三菱日立ツールの製品ブランド名)が浮かぶような工具メーカーにして
いく」と決意を固める。
日本産機新聞 2019年6月20日
研究開発33課題、国際交流7件 大澤科学技術振興財団(理事長・大澤伸朗オーエスジー社長)は、2025年度の研究助成テーマを決定。11月7日にホテルアソシア豊橋(愛知県豊橋市)で贈呈式を執り行った。 今年度は、33件の研 […]
オークマ「オークマ・マシンフェア2025」 オークマは11月12日から14日までの3日間、愛知本社で「オークマ・マシンフェア2025」を開催した。 人手不足や熟練作業者不足などの課題を解決する同社の最新技術を披露した。5 […]






