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日本でどう伸ばす
イグス 北川 邦彦 社長に聞く
日本に初めてイグスの製品が紹介されてから30年以上。これまでに、工作機械を中心に様々な産業分野で採用が進み、ケーブル保護管では国内トップシェアを誇るまでに成長してきた。一方で、「日本はまだまだ成長できる市場。5〜6年後には現状の売上をさらに倍増させたい」と日本法人の北川邦彦社長は話す。注力製品や今後の方向性など日本での市場戦略を聞いた。
イグスの挑戦 No.4 日本市場いかに開拓する
ベアリングとケーブルに力5年後に売上倍増
現在、注力しているのは?
大きく2つの製品に力を入れている。一つがベアリング。日本でのベアリングの売上は全体の1割ほどだが、海外では5割を占めるほど市場は大きい。樹脂製ベアリングは、金属製から置き換えることで、軽量化やメンテナンスフリーなど多くのメリットが期待できる。自動車や食品、医療など用途は幅広いが、まだまだ認知度が低く、市場を開拓できていない。営業担当を増員したり、多くの展示会に出展したりと、まずは「知ってもらう」ということに取り組んでいる。
もう一つは?
ケーブルだ。現在、ベアリング以上に成長している製品で、昨年の売上は前年比20%以上伸びた。可動部でも断線しにくく、他社にはない競争力の高い製品だと思う。特に今後、工場のIoT化が進むことで、ケーブル需要は大きく拡大することが予測される。こうした需要を少しでも多く取り込んでいきたいと考えている。
そのためにどんなことに取り組むのでしょうか?
在庫の拡充だ。ケーブルやベアリングはケーブル保護管に比べると、アイテム数が多く、ニーズに対応するには、多くの在庫を保有する必要がある。すでに納期が合わなくてビジネスが成立しなかったというケースも少なくない。そこで今年3月に、栃木県の在庫センターに4つ目の拠点を設立し、稼働を開始させた。在庫は5年前と比べると金額ベースで3倍近くに増加しており、将来的にはさらに3倍まで増やしていく予定だ。
ケーブル保護管はどうでしょう?
単体だけではなく、ケーブルを組み込んだ「レディーチェーン」というユニット品を拡大させていきたい。工作機械だけでなく、港湾関連などにも積極的に提案していく。日本にも組立工場があり、現状は30mまで対応できるが、ニーズに合わせて、今後さらに拡張することも視野に入れている。
今後の目標は?
これまでの5年間で売上を倍にすることができた。次の5年でさらに倍増させることが当面の目標だ。「動くところに使う樹脂部品=イグス」というイメージをさらに広め、これからも日本の顧客に様々なメリットを提供していきたい。
日本産機新聞 2019年6月20日
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