2025年5月18日(日)

産ロボ受注、過去最高
18年 9623億円

18年 9623億円 人手不足で需要増

 日本ロボット工業会(橋本康彦会長・川崎重工精密機械・ロボットカンパニープレジデント)はこのほど、2018年の受注実績が前年比1・9%増の9623億8400万円と発表した。人手不足などによって自動化需要が増加。過去最高を更新した。一方、2019年は、昨年下期以降の減速傾向が続き、5年ぶりの減少を見込む。

 18年の生産は、同3・9%増の9116億900万円と受注と同じく過去最高となった。業種別では、国内は全体的に堅調に推移した。輸出額では電子部品実装向けが伸長し、同13・0%増の2152億800万円となった。橋本会長は「上期は自動化需要が高まり、大幅に伸びたが、下期は米中貿易摩擦の影響などで鈍化した」と振り返った。

19年は5年ぶり減少

 19年は、受注が同2・3%減の9400億円、生産が同3・5%減の8800億円と5年ぶりに前年を下回る見通し。橋本会長は「国内需要は堅調だが、昨年下期から総出荷の7割を占める輸出を中心に減速傾向が続いている。今年下期からは回復が期待されるが、全体としてはマイナス成長を見込む」としている。

[ 分析 ][ 日本産機新聞 ][ 業界分析 ] カテゴリの関連記事

エバオン、サンコーインダストリー、トラスコ中山の取り組みに迫る【特集:商社の物流戦略】

物流強化に動く卸商社 卸商社の機能として昔から言われる「人・モノ・金・情報」。中でも、近年は「モノ」である物流機能の強化に動く卸商社が増えている。 背景の一つには顕在化してきた「物流2024年問題」がある。いまや配送業者 […]

タツタ  碓井克久社長に聞く

タツタ  碓井克久社長に聞く

機器と電気の知見を融合 伝導機商社のタツタ(大阪市西区、06・6538・3131)が制御や電気関連に強い企業のグループになって1年半。社長に就いて約1年を経て、碓井克久社長は「それぞれの強みである機器と電気の知見を融合さ […]

注目8社の出展製品【特集:MEX金沢2025】

次世代技術がここに集結! MEX金沢2025(5月25〜17日、石川県産業展示館)には、工作機械や切削工具、工作機器、測定機器など過去最多の275社・4団体が出展する。自動化や工程集約、微細精密、省エネ、環境改善などの最 […]

トピックス

関連サイト