山善は、経済的な理由等により、修学困難な学生をサポートすることを目的として、「公益信託山本猛夫記念奨学基金」を1992年に設立し、委託者として支援。今年度は新たに4名の学生が新規奨学生として認定され、11月17日に認定書 […]
OMJCリレーインタビュー「OMJCに入って良かったことは?」
丸信工業社 社長(理事) 出口 信太郎氏
前走者・九喜ポンプ工業 九喜 良孝氏からの質問
「OMJCに入って良かったことは?」

OMJCは総会や研修会などの事業活動とは別に、プライベートでメンバーが集まり食事をしたり遊んだりすることがけっこうあるんです。そういう時の何気ない雑談で、経営における自分には無い考え方や価値観に出会うことがある。それが私にとってOMJCの魅力だと感じています。
今でも覚えている言葉があります。それは「先代と現役社長の意見が対立するのは経営上、良くない」。会社は社員が同じベクトルに向くことで力を発揮する。けれど二頭政治では混乱します。先代が実質の経営者ならばその意見に従うべきだし、世代交代するなら次代に譲るべき。聞いた時、まさにその通りだと思いました。
そういう経営における自分に無い考え方に出会うことは家族や友達との会話からはそうありません。でもOMJCには業態も生い立ちも考え方も年齢も異なる販売店や商社、メーカーの経営者や幹部の人達が集まっていて。ふとした時に出た言葉に気づかされることがあるんです。
私はどちらかというと頑固な性格。岐路に立つとそれに関する情報を集め、考え、どちらに進むかを決断する。考えるのも決めるのも一人。悩み事を人に相談することはありません。そんな性格の根本は変わっていませんが、様々な考え方を知ることは経営者としてとても大切だと思います。
その原体験は大学時代のボランティア。ある時、子供たちをキャンプに連れて行ったのですが、引率者の考え方がバラバラなんです。その中には180度違う意見もあって、同じ方向へとなかなか進まない。
そこで私は聞き役に回ったんです。自分にも考えがありましたが主張せず、ほかの引率者の意見を聞いた。その意見をまとめて、トップが打ち出した方向へと導くように進めていった。するとことがうまく進みキャンプは成功したんです。
それからです、人の意見も聞こうという姿勢になったのは。ただ、本質的に頑固な面は変わっていません。ですから素直さがもっと必要です。人の意見を素直に聞き、良いところを吸収し、成長できるようになりたいですね。
※OMJCリレーインタビューは前走者が次走者にインタビューのテーマを投げ掛け、バトンをつないでいきます。次回は中恒の秋善康常務。秋氏への質問は「独自のセールス方法は?」
日本産機新聞 平成30年(2018年)8月5日号
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