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自律性・評価・外向き 「志」「野心」必達の意志
やる気を起こす
カリスマ○○という人が、私の周辺を見ても、“やる気の塊”、“仕事の成果も抜群”という人がいる。彼らはどのようにしてモチベーションを引き出し、それを維持しているのだろうか…と思う。
給与やボーナス、歩合など金銭面でのアプローチもあるだろうが、彼らを動かすのはそれだけではないだろう。それよりもっと重要なものがありそうだ。それは「志」ということになろうか。それを是が非でも達成するという判断基準で行動が成り立っているのではないだろうか。
概ね彼らは、強制や命令、あるいは周囲の空気に流されずに、自分の意志で判断して自律的に行動している。また、社内で認められ、マスコミにも取り上げられたりして、社内外で評価される機会が多い。そしてもう一つ言えるのではないかと思うのは、会社や上司の顔色をうかがって仕事をするのではなく、市場や顧客など外を向いて仕事をし、それが会社の成果につながっている。
自律的とは、自分の判断で仕事を処理するということで、自分で創意工夫ができるし、段取りを見通せる。自分の裁量でできるということがやる気を起こさせる。そのためには、役割と責任を明確にすることだ。注意すべきは、自分の役割(分担)優先で、助け合って全体がうまくいくようにするという意識が薄れてしまうことだ。全体を見渡して協力することへの評価もちゃんとする必要がある。
評価というのは、マズローの心理学でも出てくる承認欲求に繋がる。上司が部下を直接褒め、他部門の人や社長、お客様などに認められるように支援することも重要だろう。褒める場合は、「よくできた」「立派」というより、「あの難しいお客様と取引を成立させたのはすごい」などと具体的な事例に基づいて客観的な評価で褒めた方が良いようだ。また、部下の成長度合いに応じて褒め所を移していく必要もある。褒めてばかりではなく、部下のプライドをくすぐるように改善点を指摘することも大切であることは言うまでもない。
では、自分のモチベーションを高めるにはどうしたらいいだろう。先に「志」が重要だと書いたが、どうも高貴な感じがする。もっと俗人的に言えば「野心」なのだろう。ある意味、利己的な印象になるが、「偉くなりたい」「有名になりたい」「金持ちになりたい」というものなら俗人でも抱ける。好き嫌いは別にして、「自分ならできる」というある種のナルシシズムも必要だ。冷静に自分を見つめる柔軟性を持ちつつ、自分の可能性、潜在能力を信じることだ。
2017年12月5日号掲載
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