2026年4月9日(木)

トラスコ中山 商品検索にAI導入
システム稼働、来春めど

だれでも正確に早く

 トラスコ中山は米IBM社の人工知能(AI)を導入した。商品検索のスピードや精度を高めることが狙い。まずは2018年の春をめどに、社内向けに商品検索をしやすくするシステムを稼働させる。19年には、ECサイト「トラスコ オレンジブック.Com」に組み込み、社外向けのサービスとしても展開する計画。AIの活用を加速させるため、今年11月より大阪本社内にAI課も新設する。

トラスコ中山 AI導入
トラスコ中山が考えるAI活用のイメージ

 「熱に強くて、薬品にも対応できる手袋が欲しい」―。こうしたあいまいな表現での注文は機械工具業界ではよく見られる光景。

 トラスコ中山がAIを活用して目指すのはこんな問い合わせに対して、膨大な商品から瞬時に最適な商品を検索できる仕組みだ。

 現在、トラスコ オレンジブック.Comでの商品検索は型番やメーカー名、同社独自の発注コード(商品コード番号)で入力することが多い。

 前述のような口頭での問い合わせに対して「耐熱性、耐薬品性といった商品情報に明記されている的確な単語が必要で、商品を見つけるのに時間を要していた」という。

 1億5000万円を投じ、米IBM社のAI「IBM Watoson Explorer」活用した「商品問い合わせシステム」を構築。商品検索の速度や精度向上を図るとともに、段階的にニーズに応じた機能を拡張していく考えだ。

 まずは18年春をめどに社内向けシステムとして稼働を目指す。トラスコ オレンジブック.Com2018年版に掲載する36万点を対象に、販売店からの問い合わせなどを文字入力し、速く、正確に最適な商品を抽出できるようにする。

 18年秋には対象となる商品を132万点にまで広げる予定だ。19年中には、商品問い合わせシステムをトラスコ オレンジブック.Comに組み込み、販売店やユーザーなどでも使えるようにするという。

 今後について「文字だけでなく音声入力などの機能も拡張し、より社内外で活用できるシステムにしていく。顧客の商品問い合わせ対応の満足度を高めたい」としている。

AI課も新設
 同社では合わせて、AI課の新設も発表した。AIによる実現可能な研究や、活用計画の策定などを行う。カタログメディア部の傘下に「トラスコ オレンジブックAI課」として、大阪本社内に置き、課長含め6人体制でスタートする。

日本産機新聞 平成29年(2017年)10月25日号

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

特集:今年の戦略商品② メーカー各社が拡販に注力する製品を紹介

今回の特集は、前号に引き続き「今年の戦略商品」。工作機械や切削工具、チャックなどの工作機器をはじめ、省エネを謳うエアコンプレッサーに労働安全を訴求するファン付き作業服、さらにユニークな機能を持つ機械要素部品や配管工具まで […]

浜正 印に法人設立、日系ユーザーの現地調達・自動化を支援

浜正(大阪市西区、06・6531・8431)は2月28日、インドに現地法人を設立した。まずは日系ユーザーの現地調達や自動化支援などから手掛け、初年度に2億円の売上を目指す。将来はインド国内での多店舗化や、現地のSI企業と […]

引き継ぎをスムーズにするには【現場考】

「ちょっと図面を見てくれないか」、「もっと削りやすい砥石を知らないか」。顧客から高い信頼を得ている営業が現場に向かうとよくこんな声がかかる。ある販売店ではこうした技術や知見を持つ営業を多く抱えることで、顧客の信頼を得てき […]

トピックス

関連サイト