アイデアを否定しない 「部で市場調査やプロモーションを重ね、ヒットを目指し、考えた新商品の企画を役員に認めてもらい実現すること」。ある商社の商品開発部(仮称)の部長は自らの責務についてそう話す。部の代表者として部下の夢( […]
長谷川工業の1日100台売れる脚立「脚軽」
長谷川義高副社長に聞く ヒットのカギ

ヒットのカギは「ありそうでなかった」
―開発に至った経緯は。
「元々『軽くて丈夫な脚立が欲しい』という声は多かった。一方で、安全性を追求すると重くなるという課題もあった。その意識を変え、シンプルに顧客の声に応えようと試みたのがきっかけ」。
―3割の軽量化に成功しました。
「脚立ははしごとしても使えるのが当たり前だったが、調査すると10回に1回程度しか、はしごとして使用していないこともわかった。ならば、軽さを求めるために脚立のみでいこうと判断した。引き算の開発といえるかもしれない」。
―黒色も出すなどデザインや商品名も独創的です。
「デザインにはこだわった。なぜなら手にとってもらわないと良さが伝えられないから。もちろん、デザインには機能性も含まれる。人が触れる部分は全てRがついており、服が引っかからず、片手で畳めるようワンタッチバーも採用した」。
「商品名もこだわった。職人さんに誇りを持って使ってもらえるようなカッコいい名前にした」。
―ここまでヒットしたのはなぜでしょう。
「ヒットのカギは『ありそうでなかったもの』だと思う。脚軽はまさに軽くて丈夫というありそうでなかったから売れたと思う。脚軽だけの製品発表会も開催し、露出を高めるため、販売店にのぼりを置いてもらう『脚軽ショップ』も設置した。職人が聞く時間帯にラジオCMの出稿なども奏功したと思う」。
―デザインを強化するメーカーが増えています。
「当社に『魅せる脚立』というコンセプトの製品で『ルカーノ』がある。これは、椅子などの代用ではなく、安全のために脚立を使ってもらいたいからデザインを重視した。デザインは見栄えのように思われているが、結局は問題解決だと思う」。
―今後については。
「当社のコンセプトは安心安全な商品づくり。性能とデザインを付加し、誰がみても『ハセガワらしい』とわかるものをつくっていきたい」。
日本産機新聞 平成29年(2017年)6月25日号
今年3月、THKの子会社で伝導機商社のトークシステムの社長に就いた林田哲也氏。THK入社後すぐに、創業者の故寺町博氏の秘書を経験。その後、約20年に亘り、中国、欧州などでTHKの海外展開を担ってきた。トークシステムの社長 […]
工具・工法の開発に活用 MOLDINO(東京都墨田区、03・6890・5101)は4月、野洲工場ソリューションセンター(滋賀県野洲市)内に微細切削加工に特化した加工室を新設した。微細加工用マシニングセンタ(MC)2台を導 […]