カーボンニュートラル実現に向けた動きが世界的に広がる中、製造現場でも省エネの重要性は増している。メーカーも電力使用量やCO2排出削減につながる製品の開発に力を入れる。オイルを使わないコンプレッサやエア漏れを可視化する製品 […]
協育が簡易蓄電池を販売
BCP・防災の需要開拓
「BCPの重要性はわかるが、何から手を付けていいのかわからない」。こうした声は中小企業に少なくない。井田社長も「社内対策もそうだし、顧客に対しても何が提案できるか」模索していたという。
そんな際に、ユアサ商事からトーカドエナジー(東京都大田区)のリチウムイオン電池の蓄電池「キューボックス」の提案を受けた。簡単にサーバーや電話などに取り付けることが可能で、停電時に0.01秒で蓄電池からの電気供給に切り替わる。自家発電を持つほどではないが、絶対止めたくない機器などに取り付けられるのが特長だ。
同社ではまずBCP対策として、自社に導入した。その際に考えたのが最も止めてはいけない機能は何かということ。それは「商社なのだから顧客からの問い合わせ」とし、電話とサーバーに導入した(写真)。
もう一つの狙いが、社員の意識改革だ。「当社は商社。伝動商品を売ることは当然としても、ユーザーが満足するならば本来はどんな製品やサービスを提供してもいいはず」。蓄電池販売は、きっかけづくりの一つ。取り扱いを開始するにあたって、社員全員で講習会を受けたという。
売り先の拡大も狙いだ。「これまでは工場向けを主としてきたが、この商品の売り先は総務部などが多い。営業担当者がそうした部署に提案できるきっかけづくりにしたい」と話す。販売を開始したばかりで効果が出るのはこれからだ。井田社長は言う。「新しい分野は常に挑戦。動いてみないと分からない」。
日本産機新聞 平成29年(2017年)6月25日号
[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事
製造業の課題解決を後押し 10の専門展示会に1800社が集結 10の専門展示会で構成される「ものづくりワールド[東京]」は、機械や工具、ソフトウエアやシステムメーカーなど、製造業に関連するさまざまな企業が出展する。出展内 […]
ギアチェンジは必要 日本能率協会の2023年の調査によると「管理職を目指したくない」と答えた一般社員の比率は77・3%で、5年前と比べ、5%も上昇したという。一般社員から見ると管理職が「魅力的ではない」と映るようだ。 「 […]