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フジ矢 新本社工場稼働
ペンチ・ニッパ 新たな生産体制へ
ペンチ・ニッパメーカー・フジ矢(大阪府東大阪市、072・963・0851)の新本社工場が昨年11月、稼働した。同業子会社・花園工具の製造部門を集約したほか、後工程引取りやセル生産など新たな手法を取り入れた。その目的は、経験の浅い技術者や女性も活躍でき、より効率良く、多品種少量のものづくりができる生産体制の構築。国内市場が伸び悩み、熟練工不足が危ぶまれるなか、さらなる事業成長への挑戦が始まった。
花園工具の全部門集約
フジ矢のコーポレートカラーのオレンジ色に塗られた外壁に、「FUJIYA」と花園工具の「VICTOR」の2つのブランドマークが並ぶ。
フジ矢は2015年10月、ペンチ・ニッパメーカー・花園工具の全株式を親会社のユアサ商事から買い取り、グループ化した。本社工場建て替えの目的の一つは、花園工具の製造や営業、開発など全部門を集約することにあった。
フジ矢と花園工具はともにペンチ・ニッパが主力製品(フジ矢1000種類、花園工具500種類)。刃の切れ味やデザイン、販路などそれぞれ独自のものづくりや販売の文化を持つものの、用いる材料や製造工程などで似通っている点が多い。工場も、ともに東大阪にある。
そこでフジ矢は建物や設備に約3億円を投資し、本社工場の東側の1棟(1000㎡)を改築。花園工具の全ての部門を昨年11月に移管した。
野﨑恭伸社長は「両ブランド製品の生産、開発、販売を1カ所に集めることで、分散していた生産、部材調達のムダを減らす。一方、両社の同じ部門が横断的に交流できるようにして新たな商品開発や販路開拓でシナジーを生み出したい」(野﨑恭伸社長)と話す。
後工程引取りを導入
多品種少量生産へ
もう一つの狙いは、効率の良い多品種少量のものづくりや、知識やノウハウが少ない技術者や女性も活躍できる生産現場をつくること。
そのために今回新たに取り入れたのが、トヨタ生産方式で知られる、後工程引取りだ。
生産ラインでは、機械加工や組立て、刃付け、検査などあらゆる工程にプラスチックの箱が置かれ、加工や検査を終えた半製品が入れられていく。半製品は後工程が欲しい時に欲しい量を引き取り、前工程は減った分だけ加工や検査をし、再び補充していく。
これまでは、一つの製品の大量ロットが各工程を経ていくダンゴ生産だった。しかし後工程引取りだと、各工程に滞留する仕掛品を減らし小ロット少量生産ができる。

現在、本社工場で生産するペンチ・ニッパは約4万丁。生産技術部の佐藤誠洋次長は「今はまだ立ち上げたばかりで不具合もあるが、改善を重ねて生産効率を高め、1丁流し・多品種少量生産に対応できるようにしたい」。
日本産機新聞 平成29年(2017年)1月25日号
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