2026年6月2日(火)

ベッセル100周年
どんな困難も乗り越える会社に

弛まぬ商品開発

活躍の舞台世界へ

 今年で創業100周年を迎えたベッセル(大阪市東成区、06・6976・7771)の記念式典が11月19日、リーガロイヤルホテル大阪(大阪市北区)で開かれた。国内・海外の機械工具商社や仕入れ先254人が出席し、100年の道のりを振り返った。

あいさつする田口社長
あいさつする田口社長
 1916年、田口儀之助氏が田口鉄工所を創業し、国内で先駆けてドライバーの量産を開始。海外製品を越える品質を目指して研究を重ね、ロングセラーとなる貫通ドライバーなどを開発。海外市場の開拓も早くから視野に入れ、「大きな商船」を意味するVESSELをブランドにした。

 その後二代目社長となる田口輝雄氏(※1962年社長就任)は、新分野の商品開発や販路開拓、生産力の強化、海外展開に力を入れて事業を大きく拡大した。1950年に開発したプラスドライバーは産業界から大反響を呼び、衝撃式エアードライバー(58年)や両頭ビット(61年)は国内製造業の急成長とともに大ヒットとなった。

 その後62年には販売部門を独立させ、ベッセル工具(現ベッセル)を設立すると、東京に販売拠点を開設し東日本での拡販を開始。一方、エアードライバーを生産するベッセル技研や、貫通ドライバーのベッセル福知山、ビットのベッセル島根などを新設し、生産力を高めた。

 1970年代初頭からホームセンターが国内に登場すると、80年に福知山に、その2年後に和歌山にホームセンターを開店。その後はタイに生産拠点をつくり海外進出を広げたほか、田口順一氏が社長に就任(96年)した後は、トーションビットや静電気除去装置、電動ドライバーなど新分野の商品を次々と開発した。

会場
会場
 田口順一社長は、「道のりは平たんではなかった。オイルショックやバブル崩壊後は受注が激減し、2011年には洪水でタイの工場が大きな被害を受けた。それでも社員が一致団結し、試練を乗り越えることができた」と語った。

 今後の事業展開について「自動化や省力化といった時代が求めるニーズに応える商品を開発し、自動車や航空機、整備などの業界に提案していきたい。同時に世界の産業界の発展を願い、ベッセルブランドを海外でより広げていきたい。そして、どんな困難も乗り越える強い会社にしたい」と決意を新たにした。

 ベッセルへの思い 

トラスコ中山 中山哲也社長
トラスコ中山
中山哲也社長
 お付き合いをさせて頂いて35年。この間に、▽会社は儲けないといけない▽仕事にはケジメが必要▽良い品物を作り続けることでブランド力は高まる▽常に広い視野を持つこと―等多くのことを教わった。
  
山善 中田繞社長
山善
中田繞社長
 世にないものをいち早く開発し、先駆けて市場にお届けする。これを何よりの使命とする先進性、そして先見性が創業以来、脈々と受け継がれていることが、100年の歴史の礎となっているのだろう。
  
ユーシン精機 小谷眞由美社長
ユーシン精機
小谷眞由美社長
 培ってこられた一意専心の精神に共鳴している。これからも先進的な歩みを続けられる事を願っています。

日本産機新聞 平成28年(2016年)12月5日号

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

【FOOMA JAPAN2026】フードテックの最新技術が一堂に、過去最多の1025社が出展

【FOOMA JAPAN2026】フードテックの最新技術が一堂に、過去最多の1025社が出展

世界最大級の食品製造展「FOOMA JAPAN 2026」(主催:日本食品機械工業会)が6月2日からの4日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる。テーマを「The Shift is On.」と設定し、過去最多とな […]

【FOOMA JAPAN2026】注目3社の出展製品

食品機械や食品産業に関する専門展示会「FOOMA JAPAN2026」。食品機械・装置および関連機器の最新技術が集まり、食の安全や食品産業の未来が示される。複数の機械工具関連商社が食品産業向けの自動化やデジタル活用技術を […]

【Innovation!】運搬機器

クランプやチェーンブロック、ホイストなどの運搬機器は重い荷物の安全な移動や適切な保管に不可欠で、モノづくりのさまざまな現場で活躍している。誰でも簡単に扱える製品、作業時間短縮や負担軽減につながる製品、安全性向上に貢献する […]

トピックス

関連サイト