2026年9月30日(水)

全機工連 東京大会
「挑戦する勇気」語らう

前西会長「取り組みを続けて」

小川理事長「違った形で前に」

 全日本機械工具商連合会(前西孝夫会長)は10月26日、全国大会を東京都港区の第一ホテル東京で開き、「挑戦する勇気」をテーマに、業界が取り組むべき課題や将来の方向性などについて意見交換した。中小製造業を代表する経営者らによるパネルディスカッションも行われ、販売店に対しては「期待を超える価値の提供」や「人の集まるイベントを開いてはどうか」などの意見が出された。

 大会には販売店、商社、メーカーのトップら500人超が参加。「外部環境が変わっているのに、我々も挑戦しなければならない」(山田雅英大会実行委員長)との思いから、テーマを「挑戦する勇気New made in Japan」とし、業界の課題や将来の方向性などについて意見交換した。

 前西会長はあいさつで「グローバル化とネット販売が業界に影響を与えている。過去の大会でも新規開拓や取扱商品の拡大などこれらへの対応策が発表されてきたが、一朝一夕にできることではない」とし、継続した取り組みが必要と訴えた。また震災や台風などを踏まえ、「企業継続には全国的な情報交換が必要」と述べ「取り上げていきたい課題のひとつ」と全国的な結束を呼びかけた。

 東京都機械工具商業協同組合の小川修一理事長は「過去の大会でも業界の方向性を見出す討議を重ねてきた。今回も一歩でも半歩でも違った形で前に踏み出したい」と話し、「多くの人と触れ合い、何かを感じて帰って頂きたい」と述べた。

 続いて、東北ブロックの桑原茂ブロック長が東日本大震災からの復興状況などを報告。被災の経験から、危機管理委員会の設置や、日頃から近隣組合との連携や情報交換が必要と訴えた。

 パネルディスカッションでは、深海探査艇「江戸っ子1号」の浜野慶一社長(浜野製作所)、「下町ボブスレー」の細貝淳一社長(マテリアル)、「コマ大戦」を主宰する緑川賢司社長(ミナロ)の3人がパネリストとして登壇。政策研究大学院大学・橋本久義教授をコーディネーターに「町工場の挑戦」と題し、苦労や挑戦、販売店に期待することなどが議論された。

 細貝氏は「絶対的に信頼する販売店は当社の全てを知っており、あらゆるアドバイスをくれる。仮に100円の工具を200円で売っていたとしても価値として認めていれば高くはない」と期待を超える価値を提供することが重要と話した。

 緑川氏はコマ大戦に触れ「コマが売れるのはイベントの時。機械工具業界も人が集まる何かイベントができるのでは」。橋本教授は「工具商は町工場同士をつなげる、酸素を体中に届けるヘモグロビンのような存在」とし、「その役割をさらに強化し、町工場を盛り上げて欲しい」と結んだ。

日本産機新聞 平成28年(2016年)11月5日号

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