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キトー独自資本に
コネクレーンズ社から全株買い戻し
製品の相互供給は継続
キトーはこのほど、産業用クレーン世界最大手のコネクレーンズ社(フィンランド)との業務・資本提携を解消すると発表した。コネクレーンズ社の子会社を通じ、全株式(595万株)を54億円で買い戻した。資本関係は解消するものの、両社間での製品の相互供給体制は継続するため、製品やサービス体制は変わらない。
キトーは、2003年に米投資会社のカーライル・グループの支援によるMBO(経営陣による株式の買い取り)を選択し、同年10月に非上場化。経営基盤の強化を経て、07年に東証一部に再上場した。10年には、グローバル戦略を強化するため、コネクレーンズ社と資本・業務提携し、製品の相互供給とアジアや欧州で販路を補完、事業拡大を進めてきた。
この資本提携によってキトーは、ワイヤロープホイストの製品供給を受け、自社ブランドで「RK形ホイスト」として国内市場を中心に展開。一方、コネクレーンズ社にはチェーンブロック製品を供給していた。
しかし今年8月、コネクレーンズ社は建機大手テレックス社(米)のマテハン・港湾荷役事業の買収を当局に承認されると同時に、子会社でワイヤロープホイストや、中・小型クレーンの老舗メーカーSTAHL社(独)の売却を決定。一方で、欧州市場の拡大や、製品ラインアップを強化したいキトーは、すでに一部製品を取り扱い、販売実績のあるSTAHL社の買収に動き出しており、両社間で提携解消の合意に至った。
提携解消後も、両社間での製品の相互供給体制は継続するため、「RK形ホイスト」の販売体制や、メンテナンスなどのサービス体制は従来との変更はない。
キトーは今年、20年度までの新中期経営計画をスタート。「あらゆる市場で最も信頼される巻上げ(反重力)機器メーカーを目指す」というビジョンを掲げ、買収を進めている。14年のチェーンメーカーのピアレス社(米)、今年2月にチェーンや吊り具などの周辺機器メーカーのバイセンフェルス社(伊)、さらに4月にはホイストやチェーンなどを手掛けるPWBアンカー社(豪)を買収し、ホイストだけでなく、その周辺機器の品ぞろえを強化し、ソリューションの幅を広げている。
日本産機新聞 平成28年(2016年)10月5日号
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