2026年1月18日(日)

キトー独自資本に

コネクレーンズ社から全株買い戻し

製品の相互供給は継続

 キトーはこのほど、産業用クレーン世界最大手のコネクレーンズ社(フィンランド)との業務・資本提携を解消すると発表した。コネクレーンズ社の子会社を通じ、全株式(595万株)を54億円で買い戻した。資本関係は解消するものの、両社間での製品の相互供給体制は継続するため、製品やサービス体制は変わらない。

 キトーは、2003年に米投資会社のカーライル・グループの支援によるMBO(経営陣による株式の買い取り)を選択し、同年10月に非上場化。経営基盤の強化を経て、07年に東証一部に再上場した。10年には、グローバル戦略を強化するため、コネクレーンズ社と資本・業務提携し、製品の相互供給とアジアや欧州で販路を補完、事業拡大を進めてきた。

 この資本提携によってキトーは、ワイヤロープホイストの製品供給を受け、自社ブランドで「RK形ホイスト」として国内市場を中心に展開。一方、コネクレーンズ社にはチェーンブロック製品を供給していた。

 しかし今年8月、コネクレーンズ社は建機大手テレックス社(米)のマテハン・港湾荷役事業の買収を当局に承認されると同時に、子会社でワイヤロープホイストや、中・小型クレーンの老舗メーカーSTAHL社(独)の売却を決定。一方で、欧州市場の拡大や、製品ラインアップを強化したいキトーは、すでに一部製品を取り扱い、販売実績のあるSTAHL社の買収に動き出しており、両社間で提携解消の合意に至った。

 提携解消後も、両社間での製品の相互供給体制は継続するため、「RK形ホイスト」の販売体制や、メンテナンスなどのサービス体制は従来との変更はない。

 キトーは今年、20年度までの新中期経営計画をスタート。「あらゆる市場で最も信頼される巻上げ(反重力)機器メーカーを目指す」というビジョンを掲げ、買収を進めている。14年のチェーンメーカーのピアレス社(米)、今年2月にチェーンや吊り具などの周辺機器メーカーのバイセンフェルス社(伊)、さらに4月にはホイストやチェーンなどを手掛けるPWBアンカー社(豪)を買収し、ホイストだけでなく、その周辺機器の品ぞろえを強化し、ソリューションの幅を広げている。

日本産機新聞 平成28年(2016年)10月5日号

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

大機器協組 DMG森最大の拠点を見学

MXを体感 森社長の講演も 大阪機械器具卸商協同組合(中山哲也理事長・トラスコ中山社長)は11月17日、DMG森精機・伊賀事業所(三重県伊賀市)の見学会を開いた。組合員やメーカー会員など104人が参加した。 伊賀事業所は […]

monolyst ボタンひとつでAIが製品チラシを自動生成

転記から販促まで一気通貫DX AIセールスプラットフォームの「monolyst(モノリスト)」を手掛けるスタートアップのmonolyst(東京都渋谷区、03・6683・4068)は、新たに製品チラシを自動生成する機能を実 […]

キトー 電気チェーンブロック「コードレスEM」を新発売

キトー(山梨県昭和町、055・275・7521)はこのほど、新型の電気チェーンブロック「コードレスEM」を発売した。本製品は電動工具用バッテリーと無線操作方式を採用して完全コードレス化を実現。さらに、通常つりと逆さつりの […]

トピックス

関連サイト