2026年11月8日(日)

全機工連東京大会 ブロック長に聞く②
関西ブロック長 河田 徹氏 (河田機工会長)

次代に託す勇気

河田徹氏
 1948年生まれ、大阪府出身。1971年関西大学工学部卒、河田機工入社。1985年社長、2013年会長に就任。
 機械工具商がこれからも発展するためにすべきこと。それは、若者が活躍できる環境をつくることだと思うんです。企業の競争力の源は人ですが、そのなかでも未来を切り拓く原動力となるのは若い人たち。若者が未来に希望を持ち、イキイキと仕事に励めるようにすることが極めて大切だと感じています。

 私が心掛けているのは、できるだけ指導や指摘をしないこと。我々が若い頃は、変化のスピードがゆったりしていた。けれど今は、取扱商品が次々と増え、情報通信・処理技術が進化し、ネット会社が参入もしてくる。そんな時代に、スマートフォンも使いこなせない我々の世代が指導をしても若者のやる気や成長を阻んでしまうだけ。

若者が活躍する環境を

 3年前に経営をバトンタッチしてからは、殆ど若い世代に意見を言いません。ベテラン世代の考えの枠に捕らわれてしまい、新しいことに挑戦したり、イキイキと働けないでしょうから。若者の指導や新たな事業展開への取り組みは、新社長(平井泰彦氏)に任せています。

 けれど、働くということにおけるあるべき姿勢や倫理は時代を超えて通ずることがあると思います。挨拶をする。礼節を重んじる。約束を守る。知識を広げる。相手を気づかえる心を養う。興味の幅を広げる。機械工具の販売はお客様とのコミュニケーションが極めて重要ですから。素養を身につけ、魅力を磨かないといけません。

 ですから、我々が培った働くうえで身につけるべきことを教えながら、若い世代の考えはしっかりと尊重できればと思うんです。ただ、ついつい日々の業務で口が出そうになってしまう(笑)。今回の東京大会の開催テーマは「挑戦する勇気」。我々ベテラン世代が挑戦するべきは「次代に託す勇気」を持つことかもしれませんね(笑)。

日本産機新聞 平成28年(2016年)7月25日号

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