製造業の課題解決を後押し 10の専門展示会に1800社が集結 10の専門展示会で構成される「ものづくりワールド[東京]」は、機械や工具、ソフトウエアやシステムメーカーなど、製造業に関連するさまざまな企業が出展する。出展内 […]
タンガロイの挑戦-TUNGFORCEの本質-
若手技術者に聞く①
五感に響く工具つくる
技術本部 切削工具開発部 転削工具開発グループ 及川有宇樹氏
たった1本の切削工具でも材料、設計、開発、営業など多くの人の手を経てユーザーに届く。そして、携わった人の分だけの思いが製品に込められていく。1000超の新製品をTUNGFORCEとして発表したタンガロイ。そこには1000を超える思いがある。開発や販売に係った若手技術者4人にそれぞれの思いやこだわりを聞いた。1回目は転削工具を開発する及川有宇樹氏。
重視するのは加工効率
例えば自ら設計した両面仕様で6コーナが使えるエンドミル「ドゥーミニミル」。「6コーナ=経済的と考えがち。それも効果の一つだが、6コーナあるので、切削速度を上げても一個当たりで加工できる距離は短くならない。こちらの利点のほうが大きい」。「工具費が少し高くても、加工時間を短くするほうがトータルの生産性は上がり、結果コストが下がる」からだ。
工具開発では自らの経験上、形状も重要と話す。「優れた材種が開発されても、それを支える形状でなければ100%の性能は引き出せない。逆に言えば工具形状が性能を引き上げることもある」。
「工具は文房具に近い」と話す及川氏。「文房具はモノを生み出す道具。工具も同じで人が使って生きるもの。人が使うからこそ五感に訴える工具を作りたい」とし、設計した工具は自ら実際に削って感覚を確かめる。
「一人一製品の開発を全て任せてもらえるのがやりがい」と話す及川氏。今後も「常識を打ち破るのは難しい。けれど独創的な工具開発で、常識を打ち破り続けられる技術者でありたい」。
日本産機新聞 平成28年(2016年)7月25日号
ギアチェンジは必要 日本能率協会の2023年の調査によると「管理職を目指したくない」と答えた一般社員の比率は77・3%で、5年前と比べ、5%も上昇したという。一般社員から見ると管理職が「魅力的ではない」と映るようだ。 「 […]
資材の荷受け場などで人手不足に困っているが、プログラム設定が必要で高額な無人搬送車(AGV)や自律搬送ロボット(AMR)の導入に二の足を踏んでいる。そんなユーザーに今人気なのが、日伝(大阪市中央区、06・7637・700 […]