2026年10月12日(月)

この人に聞く2016
イワシタ 岩下 大介社長

5S推進、ミス減らす

ニッチ分野の専用機 百者百様の要望応える

岩下大介社長
 1974年生まれ、福井県出身。96年青山学院大学理工学部卒、キヤノン販売(現キヤノンマーケティングジャパン)入社。2001年イワシタ入社、04年常務、16年3月社長就任。
 このところ目下力を入れているのが、5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)だ。清掃や清潔にはこれまでにも取り組んできた。しかし「整理や整頓はまだまだ。改善の余地が大いにある。今年は本腰を入れて挑みたい」。

 その目的は、目先の売上や利益よりも今後の会社継続の基盤をしっかりさせるため。社員が率先して自分にも他人にも分かりやすく、そして現場での作業のムダを減らす取り組みを進めている。その意識付けを徹底して行うことが社長としての役割だと認識している。

 イワシタの主力製品はユーザーの百者百様の要望に応えるオーダーメイド加工機。航空機部品や建築部材の長尺NC加工機があれば、半導体や医療機器向けのアルミ切断機もある。ほかにも精密金型用の研削盤、CFRPを加工するMCなど、実に多様だ。

 こうした特殊機械を手掛けるうえで大切なのは、生産効率の改善もさることながら、「ユーザーの要望をしっかりと捉え、開発、生産と情報をフィードバックし製品の品質を高めていくこと」。

 しかし入社した頃は、そうした体制が整っているとは言い難かったという。そこで自ら営業兼ユーザーの問い合わせ窓口のような役を買って出た。使用中の機械が故障すれば現場に駆けつけて理由を聞いた。ユーザーの声はそのまま会議で報告した。

 次々と出てくる課題は、改善できるよう開発や生産に働きかけた。会議には若手も参加させ、部門と世代を超えてコミュニケーションの場をつくった。そうするうちに「お客様がくれた課題に対し、連携して挑む風土ができてきた」。

 フライス盤のイメージがあまりにも強いが、今は事業全体の約30%。70%がオーダーメイド加工機だ。しかし今後改めて、フライス盤などの量産機を事業の柱にする考えは無い。「得意とする特殊機械の分野に、より特化していく。千差万別のニーズに応え、日本のものづくり企業を元気にしたい」。

日本産機新聞 平成28年(2016年)7月5日号

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