2026年11月3日(火)

フジヤマ、宅配水事業に新モデル

衛生的な水を提供

新規参入もノンリスク

富士山の水サーバー
富士山の水
 
白山命水
白山命水
 フジヤマ(大阪市西区、藤山訓比呂社長、06・6539・0690)は、「誰もが参入できる宅配水事業」を提案する。費用対効果に優れたビジネスモデルを構築し、広く提携を呼びかけている。

 従来普及している水サーバーは、水が周囲の空気に触れているため衛生上・健康上に不安要素があり、消費電力が大きく電気代がかさむという課題もあった。

 同社が開発した独自のエアレスサーバーは、水が外気と触れない密閉構造で衛生面のリスクを低減し、年一回の電解水洗浄により殺菌できるのでメンテナンス性も向上した。これにより、雑菌やウイルスの繁殖を抑えることができ、従業員や工場現場の健康維持管理上も安心を提供できる。同時に超省エネ設計で、電気代は月額580円前後。サーバーの無料化が蔓延している中、同社はサーバーをレンタル。そのレンタル料に見合う以上に電気代を低減できるという。富士山の水や白山命水など多彩な水を好みに合わせて選択も可能。低床設計も実現した。

ソフト・ハード両面で支援

 水サーバーのレンタル形態は、顧客を紹介するだけの“取次店”、サーバーに投資して取次店を管理・支援する“代理店”、独自ブランドで自由に販売展開できる“OEM”の3つがあり、事業者の規模やニーズに応じて選ぶことができる。

 水販売における取次店へのボトル1本当たりの報償は、顧客5~29件の場合200円(税込み)、30~49件は250円(同)、50件以上は300円(同)。代金回収やメンテナンスは代理店が行う。「リスクの無い取次店からスタートし、事業の発展に応じて代理店、OEMに進むこともできる」と藤山社長。

 フジヤマは、住宅設備機器の商社で、国内11拠点、海外3拠点を展開する。「水は、人間の健康に重要な要素。事業所の福利厚生の面からも、いい水を安く提供したい」(藤山社長)との思いから11年前に宅配水事業に参入した。「新規参入だからこそ、既成概念に捕われず、自由な考え方で従来の課題を解決できた」(桑原靖副社長)と言う。

 機械工具業界でも事業のボーダーレス化が進んでおり、各社は水平展開や垂直展開など、次代を見据えた戦略展開を積極化している。そんな中、この宅配水事業は、現状の人材で参入でき、顧客の範囲が広く、手掛けやすい事業と言えるかもしれない。

日本産機新聞 平成28年(2016年)4月25日号

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