2026年5月17日(日)

京セラ センシングツール「VIMOA」を発表

切削加工を可視化・監視・分析

京セラは切削加工を可視化・監視・分析するセンシングソリューション「VIMOA(ヴィモア)」のサービス提供を始めた。独自のセンシングツールで加工中の微細な振動を高感度で計測・見える化し、切削加工の状態をリアルタイムで可視化・監視・分析する。センシングツールのレンタルサービスは今年9月から、加工監視AIによる量産ライン用稼働監視・不具合管理サービスは来春に開始する予定だ。

工具摩耗から異常の原因特定

開発の背景は、切削加工は加工中の様子を目視で確認できず、切削音や加工後の刃先状態で推測するため、勘やコツに頼る部分が多く、担当者の技能に左右されやすいという課題があった。 

そこでキーデバイスとなるセンシングツールを開発。バッテリー内蔵の外部取付式(無線)で、マグネットにより簡単取付が可能。様々な工作機械に後付けもでき、切削工具の振動、重心などリアルタイムで計測し、22・0kHzの高サンプリングレートによる高精度な分析で突発的なトラブルの原因特定を実現する。

今年9月にサービスを開始した『センシングツールプラン』はセンシングツールと専用無線LAN、交換用バッテリーなどをセットにした機器一式のレンタルサービス。「不具合の原因をピンポイントに分析したい」「エビデンスベースの工程改善がしたい」「新規量産立ち上げにおけるスムーズな条件出しがしたい」などのニーズに応え、手軽で使用できるプラン。利用期間14日間で料金は9万円(税抜き)。

また、来春にサービス開始を予定する『AIモニタリングプラン』は、センシングツールと加工監視AIを組み合わせ、量産ライン全体をモニタリングし、稼働状況の監視と不具合の一元管理を可能にしたパッケージ。センシングツールで計測したデータをAI搭載の産業用PCに収集・解析し、加工状態をリアルタイムでモニタリングする。

工作機械とも通信連携し、工程ごとの加工状況をリアルタイムで測定し、異常を即座に検知・管理できる。

取得データから切削工具の摩耗度をスコアリングし、基準値を超えるとアラートで異常を知らせることが可能。全工程の加工状態を常時監視することで、異常の原因特定にも効果を発揮。

日本産機新聞2025年9月20日号

[ ニュース ][ メーカー ][ 切削工具 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

FingerVision  濃野 友紀社長「北米市場でイニシアチブ」【この人に聞く2026】

「フィジカルAI」追い風に、躍進 カメラによる画像情報から触覚を再現する「視触覚センサ」を内蔵したロボットハンドがコア技術のFingerVision(東京都江東区)。同社の濃野友紀社長は、北米市場での拡販に向けた体制強化 […]

サンドビック・コロマント「経営戦略インテリジェンス2026」を発表、国内の工具需要を喚起

サンドビック・コロマントは2026年ならびに来年以降の切削工具や産業別・地域別での需要を予測した『経営戦略インテリジェンス2026』を発表。メーカー側から積極的に工具需要など情報発信することで、ビジネス創出の機会につなが […]

コノエ 「たぶんこんなネジかるた」を発売 大人子供の想像力を刺激

ネジ商社のコノエ(大阪府東大阪市、06・6746・1903)は、アナログゲームメーカーのTRYBE(大阪府東大阪市)やキッズプロジェクト(東京都中央区)と共同開発し、人気カードゲームシリーズの「勉ゲー」より、最新作『たぶ […]

トピックス

関連サイト