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三豊機工 冷間圧造工具を一貫生産
「生産の拡大でなく品質の充実」「日本で作り世界から受注する」―この2つの方程式を確立し、冷間圧造工具で高いシェアを誇る三豊機工(舟橋佳孝社長、本社・愛知県春日井市)の 舟橋社長の経営戦略が、日本で製造を続ける自動車、建築、家電、精密部品など多くの産業で使われるボルト・ナット業界の人たちの心に響き、同社鹿児島工場を訪問する人が増えている。そこは製造業の原点、「故郷」に帰ったような温かみがあった。
鹿児島工場(鹿児島県南九州市川辺町)は、鹿児島県薩摩半島の中央部に面した盆地の中。敷地面積は約2万㎡。2009年4月に本社と鹿児島に分散していた冷間圧造工具の生産拠点を鹿児島に集約し、一貫生産体制を整えた。同工場の設立は1991年と言うから、既に四半世紀の年輪を刻んでいる。
現在、広大な敷地にはA~I棟まで9棟の工場(約8500㎡)とグループ会社の薩摩農園が飼育する薩摩黒豚、名古屋コーチンの放牧、さらには約450ヤード打ちっぱなしの天然芝のゴルフグランドも開放されている。こんな製造業は他に見たことがない。
相談は先ず、三豊機工
ここで同社は、冷間圧造工具の鋼材の切断から切削加工、熱処理、研削加工、型彫り・ワイヤカット放電加工、5軸マシニングセンタ加工を経て、ラップ、表面処理し、精密測定した後に出荷している。設備機械・装置は500台を超え、頭から最終工程まで内製で行っているところは類を見ない。
舟橋社長の持論は、「海外で生産するつもりはない」。バブル崩壊、リーマンショック後の受注激減(Max70%減)の時も、鹿児島工場は売上高の10%の設備拡充を続ける。「10年前に比べ、現在の工作機械は能力3割増、精度も向上し、古い機械を3台入れ替えれば4台分の仕事をしてくれるものもある」からで、その理由を尋ねると「日本国内で造ることによって、機械メーカーとの綿密な仕様打ち合わせが可能。また、鹿児島という立地は、人財確保の上でも大規模企業が多い他府県に比べて優位」と言う。
昨年の売上高は、約35億円。その大半を特殊品が占める。「標準品は品質が良く、長寿命、コストパフォーマンスが高くても、価格競争にさらされる」(舟橋社長)ので数年前から特殊品に注力する。
また、近年から取り組んでいるのは、64チタンのねじ成形用金型。テスト用にホットフォーマーを導入し、部品メーカーの引き合いを増やしている。「圧造用金型が欲しい。難しい型だが三豊機工に相談してみよう・・・という文化を定着させたい」とは、舟橋社長。訪問者が後を絶たないのはここにもある。
日本産機新聞 平成27年(2015年)10月5日号
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