2026年8月26日(水)

変革・変身進む 管理職のコスト意識 -仕事考-

法要もリモート時代

先行きの不透明感はある。半導体やコネクタなどDX(デジタルトランスフォーメーション)関連部品は回復している。機械工具業界も、組み込み部品の納期長期化、切削工具の生産拡大など好感触を肌で感じられるようになってきた。

一方で、仕事のやり方や働き方は、ニューノーマルという言葉が生まれ大きく変わっていく。各社の変革・変身は既に始まっている。目的は、付加価値生産性の向上にある。高齢化、人口減少による労働人口の減少が背景にあり、コロナ禍が拍車をかけた。生産性や付加価値生産性と言っても様々な指標があり、ここでは付加価値額を従業員数で割った労働生産性の向上を考える。売上高から外部の購入額(仕入れ原価)を引いた限界利益を従業員数で割った金額と考えると分かりやすい。ただし、購入額は仕入れ先が一方的に決めるものではなく、論理的な交渉の上にある。

労働生産性を向上すべく、省人化・自動化・無人化の需要が高まっている。もちろん、スキルアップのための社員教育や、無駄をなくす改善活動なども同時に進められている。それらを実行するために管理職はもちろん全社員のコスト意識が重要なことは言うまでもない。

WebやSNS、前述のリモートなど新しい技術を活用し、時代を捉えた企画や手法をなど新しい需要も取り込みたい。

寺院もリモートで法要をするという話を聞いた。従来なら考えられない。コロナ禍で法要を営みにくいので、リモートでの需要があるらしい。

しかし、ふと閃いたアイデアを、その思いつきに酔いしれてしまって、業界情報を調べもせず、緻密なコストと効果(成果)を分析しないまま実行することはNGだ。先行投資という綺麗な言葉も、成果までの緻密な計画があってこそ。費用が掛かるだけで成果が伴わなければ、労働生産性の向上に繋がらない。

企業は利益を投資し、生産性を上げて継続して利益を出さなければ存在しない。肝に銘じておきたい。

日本産機新聞社 2021年8月20日

[ コラム ][ 仕事考 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

特集 メーカートップインタビュー① 工作機械・切削工具メーカー各社に聞く今年注力すること

国内の製造業は人工知能(AI)普及によるデータセンターの需要拡大、造船業界の復活、航空宇宙・防衛産業など需要が沸き起こる一方、イラン情勢や中国との経済摩擦による原材料の高騰、供給不足など課題も浮き彫りになり、日本の製造業 […]

ブラザー工業・寺倉 達雄常務執行役員「5軸加工ソリューションの提案」【特集:メーカートップインタビュー】

欧州市場の開拓なども –現在の市場環境は。 国内の自動車産業の投資が力強さを欠く一方、半導体関連市場は活況だ。特に、AIデータセンター関連需要が伸びている。また、石英ガラスやセラミックス、樹脂加工など、加工対 […]

イスカルジャパン・岡田 一成代表「MAX OUTのコンセプトを浸透」【特集:メーカートップインタビュー】

最少資源で最大効果を創出 –今年注力することは。 依然として、素材の価格高騰が続く中、最少の資源で最大の効果を発揮する「MAX OUT/MAX VALUE」というコンセプトを推進していく。前提として、製品の「 […]

トピックス

関連サイト