2025年12月26日(金)

ソディックエフ・ティがナノ加工PCD工具

超硬やセラミックを鏡面

ソディックエフティ写真

ボールやラジアス、1本から受注製作

 ソディックのグループ会社ソディックエフ・ティ(横浜市港北区、045・478・0571)はこのほど、10ナノμm以下の微細加工ができるPCD(多結晶ダイヤモンド)工具の受注を開始した。形状によって異なるが価格は1本5~10万円で、1本からでも受け付ける。納期は1~2週間程度を想定している。

 ソディックの6軸横走行タイプの放電加工機で工具を製作するほか、米カリフォルニアバークレー校と専用のCAMも共同で開発するなど、グループの技術を結集した。

 受注する工具の先端径はφ0・2~1㎜で、ボールエンドミル、六角ラジアスなど様々な形状に対応。超硬合金やセラミックなどの硬脆材に適しており、高い鏡面性や耐摩耗性に優れる。

 超硬チップ金型で面粗さ6ナノμmを実現したほか、SUS系のSTAVAXで1900mを1本で加工したことも。

 岩瀬聡取締役は「(PCD工具は)誰でも簡単に使える工具ではない。当社のノウハウも同時に提供するので、まずは相談して頂きたい」。

日本産機新聞 平成27年(2015年)8月5日号

[ 切削工具 ][ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

工作機械・切削工具メーカーが各地でプラショーやカンファレンスを開催

オークマ「オークマ・マシンフェア2025」 オークマは11月12日から14日までの3日間、愛知本社で「オークマ・マシンフェア2025」を開催した。 人手不足や熟練作業者不足などの課題を解決する同社の最新技術を披露した。5 […]

日立産機システム CO2削減量をクレジット化する新サービスを始動

日立産機システム(東京都千代田区)は既存機から新型コンプレッサへの置き換えで削減できた二酸化炭素(CO2)の排出量をクレジット化するサービスを2026年度に開始する。クレジットは市場で売却し、得た収益はユーザーに還元する […]

経済産業省  航空機武器産業課 航空機部品・素材産業室  西山  正室長に聞く【特集:航空機産業-アジアの需要を掴む-】

供給網の強靭化、重要性高まる 経済産業省は2024年4月に「航空機産業戦略」を策定し、今後の方向性を打ち出した。成長のカギの一つとして挙げるのが、サプライチェーン(供給網)の強靭化。安定供給を実現するため、国内に加え、海 […]

トピックス

関連サイト