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タツタ 碓井克久社長に聞く
機器と電気の知見を融合
伝導機商社のタツタ(大阪市西区、06・6538・3131)が制御や電気関連に強い企業のグループになって1年半。社長に就いて約1年を経て、碓井克久社長は「それぞれの強みである機器と電気の知見を融合させ、シナジーを加速させる」と話す。タツタの強みや、具体的な取り組み、目指すべき姿などについて聞いた。

社長に就任して1年。タツタの印象は。
商社としての基礎力が高いと感じた。業務担当者が商品を理解していて問い合わせへの対応が的確なこと、納期や価格などレスポンスが早い仕組みも強みだ。何より伝導機器に関する技術的な知見が高く、提案力がある。私はこれまで制御機器(電気)の技術や営業経験が長く、シナジーが図れると思っている。
どんなシナジーか。
グループ会社は制御や電気分野が強み。タツタは伝導関連の機器が強い。両社の知見を合わせれば顧客への提案が広くなる。互いの強みが異なるので、1+1=2ではなく、3にも4にもできる。例えば、コンベアを売る場合。これまでタツタではコンベアとブラケットは提案していたが、センシング機器を加えて制御するという視点はなかった。電気の知見を加えれば、機器だけではなく、コントロールまでカバーできる。
それを実行していくための取り組みは。
昨年4月から9月まで毎月、私が講師になって、まずは制御機器の勉強会を開いた。その後もメーカーの協力を得て同様の勉強会を開き、ノウハウを高めてきた。お客様に制御や電気の質問をされた際に、まず「何を問われているのか」を理解することが重要だと思うからだ。その中で、一部メーカー製品の販売が1年半で2・5倍になるなど、すでに効果は出始めている。
他には。
一部では人事交流も始めている。両社の東日本の拠点は立地が近いため、必要に応じて、両社の営業同士で同行営業を始めている。両社の得意な部分を顧客に提案できればいい。また、昨秋にタツタに吸収した電線販売を手掛ける機器電線グループとのシナジーも出ている。同部門の顧客は大手が多いのが特長。一方タツタは中小に強みがあるので、タツタの営業担当者を機器電線グループの顧客に訪問させるなどしている。
目指すべき姿は。
機械と電気のノウハウを融合させることで、両方をセットで提案できる商社だ。それを一歩ずつ進めていく。また、タツタは全国に13拠点を持つが、西日本に強い。東北や北関東、北陸などまだ空白エリアがあるので、次の段階として多店舗化も検討していきたい。
うすい・かつひさ
1992年工学部卒。5年間技術を担当し、プログラムやシステム構築に従事。以降営業職として活動し現在に至る。広島県出身の神奈川県育ち、56歳。
日本産機新聞 2025年5月5日号
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